トルコ大統領、チェティンカヤ中銀総裁を解任－後任はウイサル副総裁

（ブルームバーグ）： トルコのエルドアン大統領は、中央銀行のチェティンカヤ総裁を解任した。後任にはウイサル副総裁が昇格した。官報に中銀人事が掲載された。

2016年４月に中銀総裁に指名されたチェティンカヤ氏は、昨年８月のトルコ・リラ急落時に金融引き締めのペースが遅過ぎるとして批判された。同氏は９月に政策金利を6.25ポイント引き上げ24％とし、以降は金利をその水準に据え置いていた。

エルドアン大統領は金利が高止まりしているとして頻繁に中銀を批判。先月には米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が利下げに近づく一方で、「わが国の政策金利が24％というのは受け入れがたい」と述べていた。

ウイサル氏は16年６月９日に副総裁に就任。中銀のウェブサイトによれば、同氏は数日以内に記者会見を行う。

原題：Erdogan Removes Cetinkaya, Names Deputy as Central Bank Governor（抜粋）

記事に関する記者への問い合わせ先：ｲｽﾀﾝﾌﾞｰﾙ Cagan Koc [e-mail]

記事についてのエディターへの問い合わせ先：Onur Ant [e-mail], Paul Abelsky

©2019 Bloomberg L.P.

コメント

注目のコメント

• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2019年07月06日

  週明け、大幅なトルコリラ安になるだろう。
  昨年夏に通貨防衛という観点も含めて中銀は高金利政策、利上げもした。一方でエルドアン大統領はそれを嫌ってずっと争っていた。
  https://newspicks.com/news/3314091
  
  結局イスタンブール市長選挙では再選挙でも野党候補が勝った。市場からも国内からも信任が下がっている？
  https://newspicks.com/news/3998184
• 佐々木 一寿

  研究者、ジャーナリスト、編集者、作家、経済評論家

  ・2019年07月07日

  トルコの金融政策はクーデター以降本当に大変そうです
  
  「2016年４月に中銀総裁に指名されたチェティンカヤ氏は、昨年８月のトルコ・リラ急落時に金融引き締めのペースが遅過ぎるとして批判された。同氏は９月に政策金利を6.25ポイント引き上げ24％とし、以降は金利をその水準に据え置いていた。
  
  エルドアン大統領は金利が高止まりしているとして頻繁に中銀を批判。」
• 長谷川 建一

  Wells Global Asset Management, CEO 国際金融ストラテジスト

  ・2019年07月07日

  金融政策よりも、エルドアン大統領のこうした行動が、リラの悪材料になっていることを認識していないのでしょうか？