[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。米国株主要3指数が終値で史上最高値を更新したことで安心感が広がり、朝方から幅広い業種で買いが先行。一時117円高まで上昇した。その後は、4日の米国株市場が独立記念日で休場であることや、5日に米雇用統計の発表を控えていることなどから様子見姿勢となり、伸び悩む展開だった。東証1部の売買代金は今年2番目の低水準だった。

TOPIXは0.65%高で取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4548億円と薄商い。東証33業種中、ゴム製品、精密機器、鉄鋼を除く30業種が値上がり。海運、情報・通信、電気・ガスなどが値上がり率上位に入った。海運株は、ばら積み船運賃の国際市況を示すバルチック海運指数<.BADI>の上昇が買い材料となった。市場では「円高や米景況感の低下が意識される中では日本株を買い上がりにくい。米雇用統計発表後にマーケットが振れることも予想されるため慎重姿勢になっている」(キャピタル・パートナーズ証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、ニトリホールディングス<9843.T>が買われた。3日発表した2019年3─5月期連結決算(日本基準)は売上高が前年比6.1%増の1673億円、営業利益が同横ばいの304億円だった。順調な進捗が好感された。アスクル<2678.T>もしっかり。同社は3日、2020年5月期の連結営業利益が前年同期比94.7%増になるとの見通しを発表した。大幅増益予想を評価する買いが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり1599銘柄に対し、値下がりが467銘柄、変わらずが83銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21702.45 +64.29

寄り付き    21740.93

安値/高値   21672.5─21755.63

TOPIX<.TOPX>

終値       1589.78 +10.24

寄り付き     1586.37

安値/高値    1585.11─1589.93

東証出来高(万株) 82201

東証売買代金(億円) 14548.61