現代アートは、なぜ「資産」になるのか

2019/7/7
NYを拠点に世界の最前線で、活躍する日本人アーティストがいる。
松山智一。
彼が生み出す作品は繊細さと大胆さが共存し、見た人々を異世界へといざなう。
彼の作品は多くのギャラリストを魅了し、ビル・ゲイツもコレクションとして所有。他にもサウジアラビアやドバイ王室、名だたるコレクターが所有している。
しかし、日本での活動は少なく、国内では無名の存在だ。
25歳にして単身NYへ渡り、世界のアートシーンを駆け巡る松山氏は、どうやって自身のキャリアを作ってきたのか。そして、日本のアートシーンはどのように映っているのか。NewsPicks編集部が直撃した。
松山智一(まつやま・ともかず)1976年岐阜県生まれ。上智大学経済学部卒、在学中はプロのスノーボーダーとして国内外で活動。2002年に渡米後、2005年にNY Pratt Instituteデザイン学部を首席で卒業するも、独学でアートを学び始める。ペインティングを中心に、彫刻やインスタレーションも手がけ、これまでにニューヨーク、ロサンゼルス、ドバイ、香港、ルクセンブルクなど世界各地のギャラリー、美術館、大学施設等にて個展・展覧会を多数開催。現在はブルックリンにスタジオを構え、活動を展開。
アスリートからアーティストに
──大学卒業後、すぐにNYに向かわれたそうですね。