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6月27日、アイスランドの捕鯨企業が、今年の商業捕鯨を断念する最終決定を発表した。端的に言えば、採算が合わないのだ。その大きな理由の一つが、日本の輸入鯨肉の基準が厳し過ぎ、事実上ほとんど輸出できないことである。同じ捕鯨国だが、アイスランドは日本に大きな不満を持っているのだ。いずれにせよ、日本の鯨肉市場の規模が大きくないから、こういう事態になるのだろう。そうした中、日本がIWCを脱退してまで小規模な沿岸商業捕鯨を再開して、それに見合う利益があるのだろうか?。ちなみに、アイスランドはIWCに加盟しているが、商業捕鯨モラトリアムに反対し、独自に商業捕鯨を継続して来た。
商業捕鯨が再開されるといっても、逆に漁場は日本沿岸に限られ、南極での捕鯨はなくなるため、捕獲量は減ることはあっても増えることはなさそうです。(政府も捕獲量はIWC方針枠内で行うとしています。)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/26/whale-capture_a_23627059/
https://webronza.asahi.com/science/articles/2019011100008.html

一方で、調査捕鯨では検査が終わるまで保存処理ができなかったものの、商業捕鯨では制約がなくなる分、味は良くなるということはあるようです。
https://www.sankei.com/life/news/190604/lif1906040007-n1.html

ちなみに、カナダとアイスランドはそれぞれ81年と92年に脱退しています。(アイスランドはその後再加入。)

IWCは捕鯨禁止賛成派、反対派に真っ二つ(と言っても賛成派が多数派)に分かれ、サンマリノなど海に面していない国を加入させてまで多数派工作をそれぞれが行ってきました。背景にはグリーンピースなどの環境保護団体からの各国への圧力なども含まれています。
もともとIWCは捕鯨を持続可能に推進するために設立され、日本は第二次大戦後にマッカーサーの後押しで加入し、捕鯨を再開した経緯があります。戦後の日本の食糧難をカバーするタンパク源として鯨をあてがったのも、その後一気に反捕鯨に転じたのもアメリカ、というのは皮肉ですね。
ここらへんの経緯は、『おクジラさま ふたつの正義の物語』(佐々木 芽生)に詳しいです。双方の正義を丹念に取材したドキュメント映画の書籍版で、おすすめです。
アカデミー賞受賞作「コーヴ」にも、映画を見ないで批判をしている右翼集団がいましたが、やや「南京大虐殺」と同じ面があるように思います。隠し撮りは米国では合法で、そこを問題視するもの日本だけだそうです。現在の米国人は宗教のように鯨を崇拝していますが、終戦後、鯨を食べなくなっていた日本人に鯨を食べるようにしたのも米軍です。といって、現在日本人が鯨肉が大好きかといえば、そうでもないでしょう。フェロー諸島の住民は鯨肉を食べていますが、同地のネット動画をみると、その代わり牛肉は食べないのだそうです。
いずれにしても、和歌山の太地町は、それなりに有名になり、必要な刺激性を持つ重要な観光資源ですから、商業捕鯨ではなく世界への打ち出し方をもっと丁寧に上手をいくように考えてはと思います。
日本は正式に、IWCを脱退。
商業捕鯨の再開には国際的な批判の声が上がっているようです。