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日本、30日にIWC脱退へ 7月1日に商業捕鯨を再開

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    博報堂生活総合研究所 上席研究員

    商業捕鯨が再開されるといっても、逆に漁場は日本沿岸に限られ、南極での捕鯨はなくなるため、捕獲量は減ることはあっても増えることはなさそうです。(政府も捕獲量はIWC方針枠内で行うとしています。)
    https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/26/whale-capture_a_23627059/
    https://webronza.asahi.com/science/articles/2019011100008.html

    一方で、調査捕鯨では検査が終わるまで保存処理ができなかったものの、商業捕鯨では制約がなくなる分、味は良くなるということはあるようです。
    https://www.sankei.com/life/news/190604/lif1906040007-n1.html

    ちなみに、カナダとアイスランドはそれぞれ81年と92年に脱退しています。(アイスランドはその後再加入。)

    IWCは捕鯨禁止賛成派、反対派に真っ二つ(と言っても賛成派が多数派)に分かれ、サンマリノなど海に面していない国を加入させてまで多数派工作をそれぞれが行ってきました。背景にはグリーンピースなどの環境保護団体からの各国への圧力なども含まれています。
    もともとIWCは捕鯨を持続可能に推進するために設立され、日本は第二次大戦後にマッカーサーの後押しで加入し、捕鯨を再開した経緯があります。戦後の日本の食糧難をカバーするタンパク源として鯨をあてがったのも、その後一気に反捕鯨に転じたのもアメリカ、というのは皮肉ですね。
    ここらへんの経緯は、『おクジラさま ふたつの正義の物語』(佐々木 芽生)に詳しいです。双方の正義を丹念に取材したドキュメント映画の書籍版で、おすすめです。


  • 帝塚山学院大学 教授

    たしかに、IWCの議論には問題が多い。とりわけオーストラリアなどの反捕鯨団体の主張は、ほとんど宗教的なドグマのように感じられるのは事実だろう。ただ、フランスで捕鯨の話を聞くと、少し違う。要するに、人間が残酷な行為を行うことを防いでゆこうという主張なのだ。たとえば、極端な話、路上でネコを殺すような暴力が広まれば、いつか人間にも向かうというような考えだろう。要するに、人間の心から残酷なもの、暴力的なものを取り除こうという趣旨だ。だから、知能の高い鯨にミサイルのような銛を打ち込む行為が好まれないのである。フランスでは、先日も、牛の体に穴をあける実験が、動物愛護団体から告発されていた。また、アメリカ流の何でもありの格闘技は、フランスでは禁止だ。暴力的な強さを競うようなものだというわけである。一方、柔道は非常に人気が高い。ただ、例外がないわけではない。フランスでは、動物愛護団体が闘牛禁止を何度も訴えているが、南仏のニームやアルルの伝統文化だという理由で却下されている。とはいえ、「商業」捕鯨という言葉が使われてしまうと、理解は得難い。一般のフランス人は、金儲けなら残酷な捕鯨はやめろ、という反応になる。いずれにせよ、相手が何を言いたいのか、それを知った上で議論しなければならない。


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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    飛車角を必死に守ろうとして負ける。日本はそんな下手な将棋を指しているように、僕には思えるなあ。

    これで日本が失うものは大きい。大きなニュースになってしまうから。日本でよく報道される暴力的な反捕鯨団体、あれは放っておけばいいのです。問題はサイレントマジョリティー、とりわけカリフォルニアの人口の大多数を占めるような穏健なリベラル層。彼らは元々、日本や中国の東洋文化に理解があり、親しみを感じている。日本車に乗りジブリ映画を積極的に見る層です。彼らは自然愛護に熱心な人が多く、もちろんクジラも大好きだが、ニュースにならない限りは日本を批判するような人たちじゃない。わざわざ日本がニュースを作って捕鯨推進の旗色を明確にすることで、彼らの心は日本から離れて行きます。それは長期的に、日本製品や日本文化の輸出に根深い影響を与えると思います。

    そこまで捕鯨を守ることが重要でしょうか。鯨肉を日常的に愛食する人はどれほどいるのでしょうか。むしろ、欧米のいささか感情的な捕鯨への批判に、意固地になっているだけではないでしょうか。つまりは感情論 vs 感情論。大人の国ならば、感情をぐっと飲み込んで、飛車角を差し出して勝つような将棋を指せないのでしょうか。

    それと。

    向こう100年のスパンでは、牛豚を含め哺乳類を食する文化自体が廃れて行くと僕は思う。理由は3つ。

    1. 資源効率が極端に悪い。宇宙に進出する時代、月面の畑でトウモロコシを育てて家畜に食べさせる余裕なんてありません。ならトウモロコシを直接食べます。タンパク源は昆虫食になるでしょう。
    2. 技術革新。iPS細胞から本物よりも美味しい人工鯨肉を安く作るような技術も、そう遠くない将来にできるでしょう。
    3. 倫理的問題。もちろん牛豚も鶏もクジラも苦しみや悲しみを感じます。人類の歴史は、それまでは無視されていた集団にも同情や共感を広げていく過程でもありました。奴隷、人種差別、性差別、みんなそうです。それが文明の進歩の一側面といってもいいと思います。同情や共感の及ぶ範囲は、自然と種の垣根を超えて広がっていくでしょう。現代人が過去の奴隷制を野蛮と感じるように、未来人は哺乳類食を野蛮とみるかもしれません。

    伝統を守るだけが日本の価値じゃない。博物館に入れておけばよい伝統もある。未来へ向けて先手を打つことも、考えてみてはどうでしょう。


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