米ストレステストにドイツ銀含め18行全て合格、株主還元拡大へ
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検査合格以上の注目は、各2〜3兆円にも上る自社株買い。検査結果発表直後に、JPモルガンが294億ドル、ウェルズファーゴが231億ドル、シティが171億ドルの買い入れ計画と10%超の増配計画をそれぞれ発表しています。
日本の大手行の自社株買いは、ゼロから、せいぜい1、2千億円… 対して米銀のこの規模は、一瞬、桁を確認してしまうレベルです。
総資産規模では邦銀も遜色ないのですが、金利環境も収益レベルも違い過ぎますね…先週のストレステストに続き、資産規模のさらに大きい銀行に限定したストレステスト(CCAR:包括的資本分析)の結果が公表されました。懸念されたドイツ銀行は合格。
定量評価では、キャピタル・ワンとJPモルガンがギリギリ通過で一部の資本計画を抑制せざるをえないほか、定性評価でクレスイが条件付き合格となっています。
American Bankerの記事が良くまとまっています。
https://newspicks.com/news/4010519
なお、今年のCCARはトランプ政権になったことによる規制緩和の一環で、これまで対象となっていた金融機関が対象外となったほか、定性評価の対象も限定されています。邦銀で唯一対象となっていたMUFGも本年のCCARの対象外となっており、関係者にとっては大きな負担軽減になったものと推察します。