京セラが次世代型リチウムイオン電池 原材料費3割減
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追記
思い出しました。これは24M Technologiesの半固体電池ですね。以下の記事ご参照下さい。
https://newspicks.com/news/3604121
なんか歯に物が挟まった表現を取っていたので何かあるなと思ったのですが、京セラ単独での技術では無いからです。ちなみに24Mには伊藤忠も出資してます。
追記終わり
んー、単に固体電解質を使っただけに聞こえて、ちょっと嫌な気持ちのするニュースですね。
バッテリー界隈がこうして期待を煽るのは、正直舐めてます。京セラガッカリですね。ホンモノを出して欲しいです。全固体ではないから、セパレータなども利用。
少し解説をすると、電池はプラスとマイナスの間を電気が行き来して充放電をする。行き来すると元々持っていた陽イオンが移動する。そのイオンを行き来しやすくするために電解質を含む電解液が使われるのが普通の電池。また、行き来をイオンだけにするためにセパレータというものをプラスとマイナスの間に入れている(そうしないと電池がショートする)。
でも電池の性能を引き出すためには、水系の溶媒ではなく有機溶媒というものが適している。これが、事故があった時に燃えやすく、安全性上の課題がある。また電池は中で化学反応が起こっていて、充放電を重ねると望んでいない反応が蓄積し、特性が悪くなる。
全固体電池は、電解液ではなく固体の電解質を利用する。電解液を使わない分、イオンの行き来が難しく(色々影響する要素があって、興味がある方は内部抵抗とか導電率とか輸率といった言葉をググってほしい)、そこの開発が一番のキー。あとセパレータも使わないので構造がシンプルなどのメリットもある。
粘土を使ってセパレータというのは、その中間のように見える。でもだからこそ、特性がどうなっているのかが一番気になる。「電解液を練り込んで」とあるので、使ってはいるが導電率が高かったり輸率を普通より高くして、一方でリスクが減るからセパレータを少なくすむという感じか?
あと「液体だと燃えやすい電解質を使わないため」とあるが、通常のLiBで燃えるのは電解質を含む電解液が有機溶媒が燃えやすいためで、間違えていると思う…原材料費低減はいいんですが、性能の話が無いのが気になります。
本来イオンの移動がしやすいから電解液を使う訳で、ソレを粘土状に固めたら性能は低下するでしょう。
ソコがどこまで解決してるかが1番重要なトコかと。