【直撃】なぜ、日本の「トップ頭脳」が中国を選ぶのか

2019/6/29
自らのキャリアアップを、中国に求める研究者が増えている。
かつてであれば、中国の文化や経済を学ぶ場合を除けば、特に理系の研究者が海外に新天地を求める場合には、最先端の研究に携われる欧米の大学や研究機関だった。
だが、その傾向は明らかに近年、大きく変わり始めた。物理学、天文学、生命科学など、基礎科学と言われる分野でも、中国がリードする分野が増え始め、それに連れ、日本の研究者たちが中国に押し寄せる。
その理由は、一つは莫大な資金力だ。
「科学技術強国」を目指している中国は、ここ10年強で科学技術につぎ込む費用を4倍に引き上げた。長年研究費が削り続けられ、若手研究者のキャリア形成が困難になる日本と比べると、雲泥の差だ。
NewsPicksは、中国へと渡った若手研究者らに直撃。なぜ、彼らが中国を選んだのか。その核心に迫った。

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「言ってしまえば、一番の違いは、お金ですね」