(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカーの米テスラはアジア事業を再編し、中国に一段と軸足を置く方針だと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同社は世界最大のEV市場である中国で生産を開始する準備中だ。

これら関係者によれば、テスラはアジア太平洋部門を解体し、中国本土と香港、台湾、マカオをカバーする新たな大中華圏部門を設置する。関係者らは計画が未公表であるとして匿名で語った。2018年にアジア太平洋部門のバイスプレジデントとなったトム・ジュー氏が責任者になるとした。

テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は同社にとって米国に次いで2位の市場である中国に注力すれば、株価と共に今年低下した投資家の信頼感が回復し、販売も押し上げられると見込んでいる。テスラは上海に工場を建設中であり、年内に稼働する予定。上海工場が軌道に乗れば、競合EVメーカーがひしめく中国市場での競争力は増す見込み。テスラの米担当者にコメントを複数回求めたが返答はなかった。テスラの中国担当者はブルームバーグに対し、米本社に問い合わせるよう求めた。ジュー氏に電話取材を試みたが返答はなかった。

原題:Tesla Said to Revamp Asia Business Structure, Focus on China (1)(抜粋)

--取材協力:Yan Zhang、Dana Hull.

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