【解説】不祥事が続く「不動産業界」でこれから起こること

2019/6/20
来年の東京五輪を前に、都市部の大規模再開発を中心に資金需要が活性化してきた不動産業界。しかしここ最近は、その動きに陰りが見え始める。
すでに景況感はピークアウトしたと判断し、五輪後の反動減を気にし始める業界関係者も出てきた。
そのような不動産業界に暗い影を落とす元凶となっているのが、相次ぐ不正問題。
2018年の「かぼちゃの馬車」事件や今年のレオパレス問題。さらにはTATERUの融資データ改ざんなど、多くのネガティブニュースが世間をにぎわせている。
(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
これから不動産業界は、どうなってしまうのか。近年起こった事件を振り返りながら、業界の行く末を考えていこう。

数字から見える業界の「闇」

まずは、不動産業界に対する金融機関の支援が近年どこまで進んだのか、数値から検証してみたい。