【解説】アパレル会社の粉飾は、なぜ10年以上バレなかったか

2019/6/27
銀座、自由が丘、表参道などで20〜50代向けのアパレルブランド「J.FERRY」を展開してきた「リファクトリィ」(東京都中央区)が5月29日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。
負債は60億1367万円(4月30日時点)。そのうち銀行からの借入金は21行に対して、53億5613万円と負債全体の89%を占めた。
少子化、ファストファッションの台頭、ネット通販市場の拡大などから競争が激化し、業績が伸び悩む同業者が相次ぐなか、売り上げは右肩上がりで推移していると公表していた同社。
しかし突如、社長の田中一郎氏が10年以上にわたって粉飾決算していたことを告白。周囲は、なぜ長年にわたる不正を見抜くことができなかったのだろうか。
J.FERRY銀座本店(写真:帝国データバンク)
「偽り」だった10年間の成長
リファクトリィは、大手アパレル会社に勤務経験のある田中氏が1992年に創業した。