そうりゅう型に比べると「わが国の通常動力型潜水艦には強みはない。だが・・・」=中国 (2019年6月18日)
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通常動力型潜水艦と原子力潜水艦は使い道が異なります。そのため、単純に両者を比較することはできません。
原子力潜水艦は、浮上してエンジンを回し蓄電する必要がないため、理論的には、永遠に潜没航行することができます。
また、電池残量を気にする必要がないため、高速で水中を移動し続けることができます。こうした特性を持つ原子力潜水艦は、潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)を搭載した戦略原潜として長期の戦略パトロールを行なったり、攻撃型原潜としてその戦略原潜を追尾したり空母打撃群の護衛を行なったりします。
耐えられなくなるのは乗員です。人間は食べる必要がありますし、閉鎖された狭い空間で行動が制限された状態に、永遠に耐えることはできません。
一方の通常動力型潜水艦は、蓄電した電力を用いて潜没航行しますから、常に電池残量を気にしなければいけません。高速で移動すれば、電池はあっという間になくなります。
ですから、通常動力型潜水艦は、原子力潜水艦のように機動して任務を行うのではなく、与えられたエリアで待ち伏せすることが多いのです。
通常動力型潜水艦は、エンジンを回して蓄電するためにシュノーケリングする必要があり、被探知の可能性が高くなるという欠点がある一方、一般的に原子力潜水艦に比べて静粛性に優れています。
中国の原子力潜水艦は、雑音が大きく、探知が容易だと言われてきましたが、雑音を低減させる改良を続けています。4月23日の中国海軍記念日に行われた観艦式に参加した中国の原子力潜水艦は、雑音低減のためにセイルの形状などにも改良が施されていました。