三菱重、加ボンバルの小型ジェット機事業買収で交渉 MRJ強化
コメント
注目のコメント
航空産業への復活は日本産業界の悲願。
米国連邦航空局(FAA)の認証にも失敗続きで(機体の大きさは違うがホンダジェットは1回でFAAの認証をパス)、2013年の納入予定から5回も延期している高い山ですが、乗り越えて行ってほしいですね。
MHIも資金的余裕はないでしょうから、三菱航空機の主要株主であるトヨタが追加増資してくれると資金的には余裕ができるのですが、それも未知の領域です。
ボーイングもエアバスも、新参者の参入を心よくは思っていないでしょうから、自分たちで登頂するしかありません。
頑張れ、MRJ!Bombardierは、リージョナルジェット・プライベートジェットと鉄道事業を手掛ける。売上的にはざっくり半分ずつくらい。
リージョナルジェットも色々種類があり、昨年Airbusに過半の持ち分を売却したCシリーズ(下記)、CRJシリーズ、あとはQシリーズ(旧DHC社のモデルで、一度Boeingに売却された後Bombardierに売却された)。
今回買収しようとしている(というかBombardierが売却しようとしている)CRJシリーズは、50-90席ほどのリージョナルジェット。MRJは70-90席。なお、Cシリーズは乗客が100人前半で、Boeingと競合しそうになり訴訟含めて経営難になり、AirbusがホワイトナイトとしてCシリーズを取得した。
https://newspicks.com/news/2563301
三菱重工、足元のネット有利子負債は約4000億円、純資産が1.75兆円でEBITDAが3000~5000億円。設備投資含めてNormalでFCF2000億円くらい(IFRSの新リース会計基準で中計の目標値は2000億円→500億円に直近変化)。
中計は大規模買収を前提としていないので2020年度目標は有利子負債6000億円、自己資本比率も30%を想定している。これまで財務改善が粛々と進められていて、有利子負債はピークから7000億円ほど減少しており、負債調達含めて数千億円の買収はできるだろう(AirbusのCシリーズの取得額、調べてみたのだが出てこない…)。
なお、適時開示はないが会社リリースはある。
https://www.mhi.com/jp/notice/notice_190605.htmlhttps://newspicks.com/news/2563301
エアバスが既に中型機は手にしてますね。
ロイター報道では独占的に交渉中とのこと。
報道が真実なら、MHIは大きな賭けに出た感があります。日立の火力買収以来、ユニキャリアの買収などはあったもののイメージとして火力に片寄って力をいれてた感がありましたが(アルストムやシーメンスのタービン部門の件など)、今後は火力発電で短期中期的に稼ぎつつ、ロジネクストと航空機部門、風力のベスタスを強化して長期的な稼ぎ頭にするという戦略かと。
これによって玉突きで外に出される事業もありそうな感じですが。