【渋沢栄一】今さら聞けない「日本資本主義の父」の偉業
第1特集は「世界を変えるイノベーター50人」。元祖イノベーターであり、新しい1万円札の顔になる日本資本主義の父・渋沢栄一を筆頭に、国内外の変革者たちを50人紹介。「渋沢栄一」論の一部をここに掲載します。
時は江戸時代末期、渋沢栄一は水戸藩・徳川昭武に従いパリ万博使節団の一員としてヨーロッパの地に渡った。
まげを切った理由について、渋沢栄一は「ヨーロッパでは誰もまげを結っていないから」と妻・千代への手紙に記している。
しかし武士がその象徴である「まげ」を切り、洋装に身を包むのは、当時の常識では考えられないことだ。
なぜ、このような行動を取ったのかーー。
それは渋沢栄一が常識にとらわれず、その状況で最も理にかなった選択をする"リアリスト"だったからだ。
2024年より、1万円札の顔になる日本資本主義の父・渋沢栄一。その足跡を振り返り、元祖イノベーターの行動や思考を紐解いていこう。