なぜ「イベント開催ニーズ」は急速に増えたのか

2019/6/7
昨今のコミュニケーション環境では、「CX(顧客体験価値)」が重点課題として認知されるようになり、企業は最新のデジタルテクノロジーを駆使しながら「より良い体験の提供」を目指してきた。
こうしてデジタルを活用したバーチャルな体験の機会が増えていくなかで、“リアル”な体験、濃密なコミュニケーションを可能にする「イベント」への注目も高まってきている。
今回はイベント企画・設計から、集客、情報発信のノウハウまで幅広く解説した本『イベントの教科書』を最近上梓し、これまで1300本以上のイベントを行ってきたイベントプロデューサー、テリー植田氏に「イベントの極意」を聞いた。

イベントとはなにか

──イベントのプロである植田さんは、イベントをどう捉えていますか?
植田 イベントは、販売促進、宣伝・PRの手段といえますし、コミュニケーション促進の手段ともいえます。それは町内会的なものでもあるし、趣味的な集まり、ファン感謝祭みたいなものもあります。さらには教育、研修や実習も「イベント」といえるのかもしれません。
僕のベースになっているのは学校の文化祭です。文化祭から始まり、クラスで演劇を始めたり、運動会や盆踊りの振り付けもやっていました。その文化祭的なノウハウを使ってイベント化することを、今は仕事としてやっている感じです。