[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場ではナスダック総合<.IXIC>が1.6%下落し、調整局面入りが確認された。米当局による反トラスト規制を警戒してアルファベット<GOOGL.O>、フェイスブック<FB.O>、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>などハイテク大手が売られた。

この日のナスダックの下げはハイテク株が主導したものの、同指数は米中貿易戦争が激化する中、世界経済を巡る懸念から、過去最高値を付けた5月3日以降じりじりと下落してきていた。

S&P総合500種<.SPX>はこの日、値動きの荒い展開となり0.3%安で終了。ダウ工業株30種<.DJI>はほぼ変わらずで引けた。

BB&Tウェルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「市場は世界的な景気減速への懸念に伴って下落してきた」と指摘。世界の製造業データはこの懸念を確認しているようだと述べた。

また「ナスダックは現在、3月の安値近辺だ。これは重要な水準で、下抜けた場合はさらに下落する可能性があり、あすは下落トレンドが続くかどうか見極める重要な日になる」と語った。

この日はハイテク株が売られ、フェイスブックは7.5%急落した。同社の慣行がデジタル競争に及ぼす影響について、米連邦取引委員会(FTC)が調査権限を確保したと、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたことが背景。

グーグルの親会社アルファベットは規制上の懸念から6%下落。アマゾンも4.6%安となった。

アルファベットとフェイスブックを含むS&P通信サービスセクター<.SPLRCL>は2.8%安とS&Pの主要11セクターの中で最大の下落率を記録した。

S&P一般消費財セクター<.SPLRCD>は、アマゾン株の下げに押され1.2%下落した。

一方、S&P素材セクター<.SPLRCM>は3.4%高と主要セクターで最大の上昇率を記録。特殊化学品のデュポンが急伸し、同セクターの上昇を主導した。ダウ・デュポンは1日付でデュポンと農業のコルテバ<CTVA.K>を分離。同2社と素材化学ダウへの3分割を完了した。

ナスダックではヘルスケア株が上昇し、バイオテクノロジー株指数<.NBI>が1.2%高となった。アムジェン<AMGN.O>やギリアド<GILD.O>の株価上昇に支援された。アムジェンとメルク<MRK.N>はシカゴでの学界でポジティブな医薬品データを発表した。

アムジェンは3.4%高、メルクは1.3%高。

米取引所の合算出来高は83億4000万株。直近20営業日の平均は71億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24819.78 +4.74 +0.02 24830.16 24935.21 24680.57 <.DJI>

前営業日終値 24815.04

ナスダック総合 7333.02 -120.13 -1.61 7441.22 7457.66 7292.22 <.IXIC>

前営業日終値 7453.15

S&P総合500種 2744.45 -7.61 -0.28 2751.53 2763.07 2728.81 <.SPX>

前営業日終値 2752.06

ダウ輸送株20種 9759.86 +21.83 +0.22 <.DJT>

ダウ公共株15種 791.77 +7.34 +0.94 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1300.52 +4.34 +0.33 <.SOX>

VIX指数 18.89 +0.18 +0.96 <.VIX>

S&P一般消費財 868.21 -10.33 -1.18 <.SPLRCD>

S&P素材 340.58 +11.26 +3.42 <.SPLRCM>

S&P工業 609.09 +4.29 +0.71 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 577.48 +7.55 +1.33 <.SPLRCS>

S&P金融 433.60 +2.95 +0.69 <.SPSY>

S&P不動産 226.07 +0.99 +0.44 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 438.01 +5.91 +1.37 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1010.07 +3.07 +0.30 <.SPXHC>

S&P通信サービス 153.13 -4.39 -2.79 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1236.49 -22.11 -1.76 <.SPLRCT>

S&P公益事業 296.99 +3.04 +1.04 <.SPLRCU>

NYSE出来高 10.41億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 20465 + 105 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 20465 + 105 大阪比 <0#NIY:>