GDP、2期連続成長も勢い欠く 1~3月、年率換算で2.1%増
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注目のコメント
ヘッドラインにごまかされないでください。
内訳を見ると、国内の景気悪化に伴うリーマンショック以来の輸入の大幅減により+3.4ポイント押し上げられてますので、それをのぞけば▲1.3%です。
また、民間需要全体で見ると+0.3%の寄与度ですが、うち在庫の積みあがりで+0.5ポイント押し上げられてますから、それを除けば、個人消費も設備投資もマイナスのとおり実際の民間需要はマイナスといえるでしょう。
同時期の景気動向指数や日銀短観の大幅悪化とここまで経済成長率が乖離するわけですから、もやはGDPは景気指標として使えませんね。
政府のどうしても戦後最長の景気回復と消費増税を実現したいといった意欲が感じられる結果ともいえるでしょう。永濱さんがコメントされているが、ヘッドラインは良いものの中身はあまり良くないと思う。
ざーっと見ていて気になったのは在庫。今はたまっていても、消費増税前に駆け込み需要である程度減るとは思うが、逆にそれは消費増税後の需要の厳しさも示唆。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2019/qe191/pdf/jikei_1.pdf【数字に気をつけろ!!】
驚くべきことに、プラス成長。対前期比+0.5%。(数字は全て対前期比)
中身を見ると、民間最終消費支出が▲0.1%。設備投資も▲0.3%。外需(輸出)も▲2.4%、全てマイナス。
ところが、輸入が大きく落ち込み▲4.6%となり、GDPを押し上げてしまっています(輸入はGDPの控除項目)。
輸入の落ち込みによるGDP拡大、つまりは、内需縮小型の経済成長。
三橋ブログより引用
↑つまり、わかりやすく説明すると、
GDP=民間需要+政府支出+輸出−輸入 だから
GDP= -0.1 % -0.3% -2.4% - (-4.6%)
GDP = +1.8%
と計算できるのです。全てマイナスなのに、GDPはプラス。
私の頭は憤りを通り越してしまってます。