国立大13校、英語「中卒程度」で出願可 民間試験活用に疑問
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入試方法を議論する以前に、なぜこのような状況になっているのかを解明しないと根本的な解決にはならない。「文部科学省の18年度調査では、高校3年生でA2(高校中級程度)の英語力がある生徒が4割にとどまることが判明」
斜め読みなので、間違っていたらスミマセンなのですが、「出願資格」ですよね。「出願資格」であれば、あくまで出願する資格があるか否かです。例えば現在の東大の出願資格は、「次の各号のいずれかに該当し,かつ,平成 31 年度大学入試センター試験のうち,本学が定める教科・科目の全てを受験した者」ですので、高等学校を卒業し、大学入試センター試験の各科目を受験すれば、むしろ英語が中卒程度に届かなくても出願自体はできます。センターの点数で足切りされるのは、あくまで選抜ですので、今回の話はその前段階。
この問題は、むしろ民間試験の活用方法として出願資格に組み込むことを提示した点だと考えます。出願資格で「活用」しようとすると、結局レベルをその段階で要求することになります。しかし、あくまでこれは選抜ではないので、別途二次試験等で英語の試験が必要になります。現在は出願段階に際してレベルは求められていません。ですから、ここで示されている「中卒程度」というのは、入学者に求められている学力ではなく、あくまで受ける資格です。
こうして「中卒程度」で出願可などと書かれると、あたかも「そんなレベルでいいのか」という論調に流したいのが見えますが、最低限、現在の出願資格の併記くらいはして欲しいと個人的には思います。