三菱商事、千代田化工に1500億円支援 三菱UFJと
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注目のコメント
千代田化工の持ち味は人だと思う。
工場や製品があるわけで無く、
技術でプラントを仕上げる力は、
野武士が集まった様な凄みがある。
存じ上げている皆様、全員そんな感じで、
でっかい仕事に燃える人々である。
リスクにすくむ日本企業の中では、
異色のかっこよさである。
この様な会社は、一度失ったら二度と
戻らない。良さを失わない形での次の
展開を祈念する。プラント建設はプロジェクトベースでの受注しかなく、順調にいっても粗利が10%程度で、何が不具合が起きると100億円規模での損失が出る、みんな大好きサブスクモデルとは逆の不安定な事業です。
東芝の原子力発電建設のウエスチングハウスも同業態ですね。
しかも大型プラント建設は会社の体力である自己資本比率を見られ、大体30%以上でないと新規の受注が出来ない。今回の三菱商事の第三者割当増資で自己資本比率30%に回復させ、残りの純粋なキャッシュは三菱UFJの融資という所でしょうか。
千代田化工建設はLNGプラントで圧倒的なシェアだったはずで、日揮や東洋併せて御三家とも呼ばれる大手企業です。
バブルのときに傾いたというのもありますが、これだけの技術的な優位性があっても難しい業界であるのは間違いないです。
三菱商事が今回、議決権なしの株式発行で関連会社にとどめているのも会社自体には魅力を感じてないからではないかと。千代田化工は何度目の経営再建なのだろうか。みなとみらいに立派な社屋があるが鶴見から移転は身の丈にあっていなかったのでしょう。ただ赤字に対して今回の資金投入は足りないはず。前回のように外資系のKBR傘下は無理でしょうね。日の丸プラント御三家は日揮を除いて東洋エンジニアリングも経営再建中です。日本はLNGプラント技術を優位性があるとの事でしたが、Samsungなど韓国、中国に技術的に追いつかれている状況を見ると、この産業を残す為には御三家を経済産業省などが旗振りして三個一で合併させるか、この技術を欲しがっている中国企業に売る渡すか、あまりオプションがありません。ただ、エネルギー産業は国力に直結しています。もしこの産業が残らないと日本の重工分野はかなり影響が出るはず。動きに注目しています。