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コメント
注目のコメント
Whimやviaなど、気になるサービスの多いMaaS。ボルト知らないなーと思ったら、2019年2月にTaxifyから名前を変更していたのですね。
陣取り合戦と資金調達はもちろんなのですが、UXに携わる人間として、ユーザ側の体験設計とドライバーへのインセンティブ設計が気になります。特に既に25か国80都市で展開されているようですし、アフリカでの展開に成功したのであれば、「ドライバーの倫理をどうやってインセンティブでカバーしていくのか」はある程度考えられているはず。
なのですが、ざっと双方のアプリを見たところ、Didiのようなこだわりはなさそうで、結構普通にUberっぽかった。
Didiのドライバーアプリだと、そもそもドライバーのグレードが多く存在していて上に上がるインセンティブ設計がされている上に、ドライバー同士がコミュニケーションできるSNSにもなっていたりします。ボルトはUber参入後すぐ、ほぼ同時期からケニアにいました。Uberより安い印象ですが、Uberは燃費のいいスズキの軽自動車アルトを使った低価格ラインを導入していて、そちらだとUberの方が安いこともあります。
Boltも車両へのファイナンス提供を開始したり食宅配に参入したりとしていますが、施策はUberの後追いが目立ちます。また、Uberにおいてはおそらく企業アカウント(営業マンなどの使用への会社一括払い)が安定売上になっているのではないかと思いますが、たしかBoltは企業アカウントがなかったはず(未確認→Boltもやっていました)。あと、記事にあるバイクも、Uberは提供できていますが、Boltは今年3月に開始したばかりでまだ実際にはメニューに見当たらず、ライダーさんを集めている過程なんではないかと思います。ケニアにおいては、Uberはさまざまな施策を取り入れており(先日はアプリを使わずコールセンターで車を呼ぶサービスまで発表していた)、現地化が進んでいるのはどちらかというとBoltよりUberであるように思います。
どちらもまだ既存のタクシーユーザーからの置き換えの枠から大きくでておらず、通常タクシーを使わない層がたまの機会でなくて日常的に使うようになって新しい市場を作り出すまでは至っていないのではという印象で、それができたところが大きくスケールするのだろうと思います。ただしそうやって力をつけるとアフリカでも当然、タクシーやすでにある公共バスの業界団体が反発するので、政治マターにも直面しますね。
エストニアではBoltよりシェアをとっているとされラゴスに進出していたGoAfricaはどうなったんだろう。グローバリズムが台頭する時代だからこそ、ローカル独自のカルチャーにフィットしたサービスが求められる。
GAFAのようにいかにグローバル企業が一つの価値観、一つのライフスタイルで世界を席巻しようとも、世界が全て画一化することはあり得ない。
数千年、数万年の月日を経て、その土地に根付いたカルチャーは、他国のいかなる侵略・侵攻にも屈するものではない。人の心は強いのだ。
もちろん受け入れられるものもある。だからGAFAは成長を続けている。しかし、世界の全てを覆うことなどGAFAでもできるものではない。
よく日本をガラパゴスとバカにする風潮が見受けられるが、それをバカにする必要などあるのだろうか。
日本は島国だ。世界に開かれたことなどたかがここ100年にも満たないほどで、それ以前から長い悠久の時を経て、大陸からは閉ざされた独自のカルチャーを刻み続けてきた。
だからこそガラパゴスなのは当たり前で、日本人には日本人のためのサービス、プロダクトが必要なのだ。
日本には日本の勝者が必要だ。GAFAだけが正解ではない。
QT:
"それぞれの地域に、それぞれの「移動のルール」がある"
”地域ごとに「勝者」は異なるのが道理”
"世界中のどの市場であれ、ウーバーが『独占』することは不可能"
"そうである限り、ウーバーが今以上に『一人勝ち』になることはあり得ない"