【進撃】エストニア発。ライドシェア界に強力な「伏兵」現る

2019/4/28
ウーバーを脅かす「25歳の新鋭」
ポーランドとケニアのライドシェア業界は、かつてウーバーが独占していた。しかし、この2年の間に状況は変わりつつある。
ポーランドでは、あるスタートアップ企業がウーバーに対抗してサービスを開始。運賃の安さで顧客を増やし、コミッションの低さでドライバーを引き寄せている。
実は、ケニアでウーバーを脅かしているのも同じ企業だ。バイクのライドシェアを提供し、現地で普及しているモバイル決済に対応することで、彼らは成功をおさめた。
その結果、どちらの国でも、乗客とドライバーをつなぎとめるためのインセンティブとして、ウーバーは多額の出費を迫られることになった。
ウーバーを守勢に追い込んだのは、エストニアに拠点を置くスタートアップ「ボルト」。創業者は、6年前に大学を中退したマルクス・ヴィリグ(当時19歳)だ。同社は、ヨーロッパとアフリカでウーバーの最も手ごわいライバルになるという、予想外のサクセスストーリーを展開することになった。
「それぞれの地域に、それぞれの“移動のルール”があります」
エストニアの首都タリンにある、家具倉庫だった建物を転用したオフィスで、現在25歳のヴィリグは言う。
「したがって、地域ごとに“勝者”は異なるのが道理です。ウーバーにとって、東欧とアフリカは優先すべき地域ではありませんでした。彼らは他の場所でもっと大きな戦いをしていたからです。それが僕らの有利に働きました」
(Maxim Mjödov/The New York Times)
「決戦地」はロンドン