ファナックの今期営業利益54%減へ、予想下回る-自社株買いも
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おそらくネガティブサプライズではないでしょうか。
2019年3月期の着地はQ3時点のガイダンスに対して売り上げは予定通り、利益は上振れでした。
しかし新年度のガイダンスは売上高が対前年同期比▲16%減、当期純利益が同▲60%減という強烈な減益予想です。
ファナックのガイダンスは四半期ごとにかなり変動するため額面通りに受け取るべきではないかもしれないとしても、四半期別の売上高が4四半期連続で右肩下がりを続けており、新年度は通年2018年度Q4の水準に留まることを覚悟しろ、というメッセージになります。
ただし、四半期別の受注額はこのQ4で前四半期に対して増加していることにも注目しておきたいと思います。
市況なのか、競争要因なのか、どのセグメントがきついのか、詳報を待ちましょう。2019年度予想が売上5369億円(YoY-15.5%)、営業利益757億円(-53.6%)。予想が厳しめなのはいつもではあるが、とはいっても今後の景況感や設備投資を占う点でも気になる。
実績は、従前予想より売上+1.4%、営業利益+10.4%で着地。ただ四半期推移をみると、売上は2017年Q4をピークに4四半期連続で減少している。4Qは売上1395億円・営業利益292億円。それを4倍したものより今期予想は低い。
受注については3Q1372億円→4Q1407億円とわずかながら反転したが、それが持続しないという見方か。
自社株買い枠は500億円、現在の時価総額は約4.2兆円なので1%ちょい。株価は1年前の2万4000円ほどだったところから年末には1万6000円割れまで下落、今は2万1415円まで回復したが…
決算説明資料:https://www.fanuc.co.jp/ja/ir/announce/pdf/reference201903.pdf中小製造業向けの補助金で、ものづくり補助金というものがある。上限1,000万円程で、補助対象は主に設備投資となっている。
これは、中小企業向けなのだが、補助金の採択を受けた中小企業がファナックやマザックなどの機械を購入するので、最終的にに大企業に国のお金が流れる。
現在も、ものづくり補助金は募集されているので、ファナックに発注がたくさんあるのでは?
それから、ものづくり補助金の設備投資額は、国の景気を表す指標に組み込まれるので、、、
今年はこんなに設備投資が増えたよ!景気いいよ!というふうに発表されることになる。