コニカミノルタ、パイオニアと有機ELの合弁解消
日本経済新聞
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東北パイオニアはそもそも世界で最初にパッシブマトリクス有機EL(PMOLED)を事業化したわけだが、PMOLEDは主に携帯電話のサブディスプレイで採用が続いた。台湾企業との競争も激しかった。
しかし、折りたたみ携帯電話の凋落とスマホの隆盛によりサブディスプレイ市場は急激減。PMOLEDはフルカラー化にも向いてなかったこともあり、メイン画面の市場に打って出られなかった。パイオニアはその後、照明用や車載に舵を切ってきたわけだが、PMOLED市場はそれほど拡大もせず、成長性という意味でもかなりしんどい市場であったことは間違いない。同じく事業を展開してきたTDKは地震の後に双葉電子に事業と前工程のあった北茨城事業所を譲渡している。素材ではなく有機EL自体を手掛けようとしている企業としては、コニミノとパイオニアは日本のなかでかなり大きかったと思う。
山形大学は有機ELで有名だが、これを見る限りは今後は今後はコニミノとやっていくのだろうか。そしてコニミノに大部分のものは移管されていくなかで、パイオニアは有機ELやめていくのだろうか(一般論として財務的に元々厳しく、今からやっても収益化が相当に厳しい状況ではあるとは思うが)。