ブレグジットの最終決着を決める3人のキーマン、「氷の女王」はどう動く?
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注目のコメント
ブレグジットについては半可通のコメントが批評が跋扈しておりますが、これは今読むべき一稿だと思います。とりわけ「メイ首相の頑なさや閉鎖的な交渉手法が、必要以上の混乱をもたらした1つの側面」というのが、総選挙後の2年にわたる混乱の元凶だと私も思います。また、マクロンが自身のアイデンティティを親EUに置く中でこれを蔑ろにする英国に対し我慢の限界を超えているという「新しい動き・兆候」も今年に入って顕著になってきているように思います。
大前提として、EU側は、微調整くらいはともかく、すでにイギリス政府との間で合意した離脱協定の変更は受け入れない。メイ政権と労働党の協議がどうであれ、そこは変わらない。そして、現在、保守党内部からもメイ首相に対する辞任要求が少しずつ高まりつつある。つまり、メイ政権にとって、労働党との話し合い以前の問題が起きているのだ。
宗教と絡み合ったアイルランド問題に折り合いをつけながら、離脱の取りやめるか、関税同盟を締結するか、自由貿易協定を締結できるのか。方向はいくつかあるものの、全員の合意を得る選択はないようで、軟着陸の道を模索しているようです。