「強欲」ウォール街の決算書は金融規制でこう変わった
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そもそも銀行の場合、特殊な項目が多すぎて「決算書」で読めない部分が多いです。
この記事では、ROEが低下したことを、「レバレッジの低下」と「リスクの高い業務が封印された」ことを主因としています。
しかしその本質は、リーマン後に「資本の量より質」を上げるよう規制が変わったこと、流動性を高めるべく「預金を集める」ようになったこと、「プロップトレーディングが原則禁止になったこと」(ボルカールール) などが大きかったと思います。
そしてさらに大きかったのは、近年の不正取引などによる巨額罰金です。リーマン後、欧米の銀行が支払った罰金は累計40兆円にも上ります。
なかなか、BS PL上の利益額と資本の部を分解しただけでは、見えにくい部分です…この30年をみて面白いのは、規制緩和も規制強化も景気や金融市場の波で、政府に一定のトレンドがあること。そんなことを、とある研究でみました。とはいえ、投資銀行は弱体化しているようにみえて、GSなどリテールフィンテックに参入するなど1部はやはり強いままですね