【落合陽一×飯塚統×清水正大】メイクマネーUNDER30
2019/4/19
毎週水曜夜10時からの『WEEKLY OCHIAI』。4/17は「メイクマネーUNDER30」。メドメイン代表取締役の飯塚統さんと、ZEALS代表取締役の清水正大さんをゲストにお迎えしました。
令和時代に革新を
起業家グランプリ「メイクマネー UNDER30」にて、優勝を手にした飯塚統さんと、特別賞の清水正大さん。
飯塚さんは、ディープラーニングによる病理画像診断ソフトの開発を手掛け、清水さんは、チャットボット×広告をコンセプトにした「会話広告 fanp」を展開する。
この日のWEEKLY OCHIAIは、若き起業家お二人をゲストにお迎えし、今後のビジョンと日本再興戦略について議論した。
宇宙医療の可能性
飯塚 これから宇宙時代が絶対にくる。その時に、宇宙医療をしたい。
宇宙空間で発生する医療問題を解決していくと、結局は地球の医療問題解決につながる。
宇宙船で医療しようと思ったら、オンライン診療なわけじゃないですか。
今の日本あるいは海外の病院で行われている、オンライン診療は、ネットワーク回線を強くしたら、宇宙船での医療に使えるかもしれない。
SIerは目を覚ませ
清水 ソフトウェアにおいては、平成は技術が負けた時代。ソフトウェアになった世界で、勝てなかったわけじゃないですか。
この前富士通さんとかで色々起こった時、僕は「SIerにいる人達、目を覚ませ」と思った。
スタートアップとかで、新しい技術とデータを活かして、次のものづくりに流れてきて欲しい。
今、スタートアップにいる人たちは、本当にチャレンジングだし、技術もある。
だけど、圧倒的にエンジニア不足。
そういう中で、今のSIerの人たちがGAFAをひっくり返すのか。令和時代に、新しい技術で、日本の未来を切り開くものづくりをしてくれるのか。
僕らがやるって思って、僕らの世代は今チャレンジしてる。そういう所に、流れてきてほしい。
日本から産業革命を起こすには
──落合さんが思う、日本から産業革命を起こすポイントは?
落合 産業構造の転換に関する、ビジョンを示すこと。あと、今我々がネガティブと思ってることが、意外とポジティブな問題である。
ソフトウェアに転換するためのモチベーションが、我々の国は非常に高いはず。
なぜなら、主力のソフトウェア産業がないのと、ハードウェア構造から変換しないといけない人口動態をもっている。賃金からしてもそう。
数字で表せる以上の付加価値を
落合 必要なのは、文化価値をどう高めるか。
我々の精神的支柱になってるような、ある種の哲学がないと、ソフトの基軸となる哲学もないし、文化価値も低い。
病理みたいな話があったら、我々の国を持ってる「安全・安心」に対する、付加価値が出せる。
例えば、アメリカと日本のサービス、どっちの方が付加価値が高く見えますかっていった時に、日本のサービスの方が付加価値が高く見えて、3倍の価格が取れるなら、それに越したことはない。同じソースコードでもね。
そういったものをどうやって作るか。
単価勝負になったら、同じコードで生み出される価値の差は、文化的醸成度か、安心感か、ブランドか、信頼価値によって決まってくる。
そこが稼げてない限り、中国勢に勝てない。
だから、サービスが数字で表せる以上の付加価値をどう持つか見つかると、すごくいい。
無理を通して、カルチャーに変化を
「令和時代を革命の時代にしたい。」(清水)
・医療分野はIT化で解決できる社会課題が沢山
・コミュニケーションテックは産業革命の中心
議論の全貌は、ぜひ本編にてご覧ください。
次回は「テックベンチャー」
4月24日は、株式会社ユーグレナ 取締役副社長COO、リアルテックファンド 代表の永田暁彦さんをゲストにお迎えします。
テーマは「テックベンチャー」。
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<執筆:潘嘉敏、デザイン:片山亜弥、潘嘉敏>