【新常識】これから野菜は、自動車のように「工場」で作られる

2019/4/24
最先端テクノロジーで、日本が唯一勝てる領域──。
食を進化させるフードテックは、世界から取り残された日本の産業界で、数少ない期待される分野だ。
その中でもとりわけ存在感を放っているのが、京都府に拠点を構えるスプレッドだ。2006年に創業したこの会社が手がけるのは、屋内で作物を栽培する植物工場。
世界のどこでも野菜や果物を生産できるとあって、今、世界中で新しい植物工場が建設されている。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドやアマゾン創業者のジェフ・ベゾスが出資する米プレンティ。そしてニューヨークの真ん中でレタスやルッコラを生産するバワリーファーミング…。
農業のリプレイスを目指して、あらゆる企業と投資家が巨大マーケットを狙っているのだ。
その植物工場の最先端技術が、京都にある。スプレッドは、なぜ植物工場の先頭を走っていられるのか。その秘密を、稲田信二社長に語ってもらった。