【山口周】ゼロから学べる、最高の思想家・哲学者10人の教え

2019/4/16
哲学は、役に立たない学問の代表格である。そう思っている人は多い。しかし、それは大きな誤解だというのがコンサルタント・作家である山口周氏だ。
「哲学者はロックンローラー。世の中に対して『それって違うんじゃない?』という批判的なまなざしを、常に提示し続けてきた人々です」
なぜ平成は「失われた30年」に終わったのか。人工知能に負けない職業とは何か。「働き方改革」がうまくいかないのはどうしてか。
我々が直面するこうした「今」の課題に対して、ニーチェをはじめとする知の巨人たちの思想を読み解けば、解決の糸口が見えてくると山口氏は言う。
とりわけビジネスにおける「正解のない問題」こそ、哲学者たちの視点を学ぶことで、スッと解決に近づけるという。最高の哲学者・思想家10人の教えについて、現代の文脈に翻訳しながら、山口氏がそのキーコンセプトを紹介する。
山口 周 (やまぐち・しゅう)/1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、コーン・フェリー・ヘイグループに参画。著書に「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」(光文社新書)、「武器になる哲学(KADOKAWA)など。