大富豪、米資本主義の危機語る(写真=ロイター)
日本経済新聞
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ヘッジファンドの運用スタイルには創業者の性格が色濃く反映される。この哲学的な議論好きなレイ・ダリオが創業したブリッジウォーターには、プリンシパルと呼ばれる彼の人生訓が徹底され、数学者シモンズやコンピュータサイエンティストのショーはゴリゴリのクオンツファンドを作った。そして、このDEショー出身のジェフ・ベゾスのアマゾンの経営スタイル見てても、彼のスタイルの根底には常にデータ解析がある
レイ・ダリオ氏の最近出した論考についての記事で、原文は下記で見れる。
原文のグラフや太字だけの部分でも見ていくととても興味深い。上位40%と下位60%に分けて「過半がどういう状況にあるのか」(経済成長の中で伸びていない)とか、現在の米国における不満の背景が定量的に理解しやすい。
先進国は豊かだからこそ、論考にもあるようにイノベーション投資が進んだ。そしてその対価として一部の人が富む一方で、豊かで人件費が高いゆえにイノベーションでグローバル分業が可能となるなかで中間層が没落して、国内格差が広がる。たとえ飢餓的な状況になっていなくても、相対的な経済格差は強い不満に自分事としてつながる。
マクロ的な経済成長という観点では、米国はIT企業の強さといい成功していると思う。ただ、その経済成長の恩恵をどれだけ多くの人が受けられているか。一方で日本の雇用規制のように、それが根源となって十分な資源分配が効かないことも、マクロ的にもミクロ的にも幸せにつながらない。
https://www.economicprinciples.org/Why-and-How-Capitalism-Needs-To-Be-Reformed/