トランプ米大統領、利上げを巡りFRBをツイッター上で非難
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ロシア疑惑は最悪の事態を逃れましたが、次回の大統領選を展望すると政治的な「得点」の必要性は一層高まります。経済面では、自ら提起した対外不均衡問題が、米国にも相応の影響を与えているだけに、尚更にプラス面が必要になっている訳です。
ここからの景気刺激に関しては、債務上限の引き上げが簡単には進まないだけに財政面の発動余地が限られることを考えると、金融政策への圧力が高まりやすい局面が続くことが予想されます。
これに対して、少なくともこれまでは歓迎している金融市場で、どこで受け止め方が変わるのかが注目されます。税金を下げ財政支出を拡大して景気を良くして株価を引き上げ、お金を配って庶民に喜んで欲しいと思うのは、多かれ少なかれ、選挙を意識せざるを得ない民主主義国の政治家の宿命です。だからこそ、通貨の管理を担う中央銀行を政府から独立させて景気のスタビライザー役とする知恵が先進国に浸透したのです。
大幅な減税で財政赤字を拡大し、最近経常収支の赤字も膨らみ気味の米国が、潜在成長力を超える成長を永遠に維持し続けることは出来ません。足元の景気刺激が強ければ強いほど、反動も大きくなってしかるべし。景気が停滞した時の責任転嫁の相手として、潜在成長力を超えて景気が過熱することを心配するのが役目のFRBは、確かに大統領にとって格好かも知れないな。
このところ制度が安定して先進国が痛い目を見ることが無かったから忘れられている感がありますが、先進国が中央銀行の独立性を確立するまでには、何度も手痛い経験があったのです。中央銀行への政治の介入がいくつかの先進国で次第に強まって来ている感を受けますが、原点に立ち返ってその意味を再確認する必要があるように思います。