全固体電池の実用化、目前に TDKと日立造船、今年から本格量産 「安全で大容量化」容易に
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新しいアーキテクチャの製品は既存用途の代替から市場浸透していくことが鉄則ですが、全固体電池も例外では無く民生用では基板上のボタン電池を置き換えることになりそうですね。
TDKや村田製作所のセラコン出自のメーカーがこれにあたり、村田は将来の車載用を視野に入れると共に、SONYの遺産であるオリビン型リン酸鉄のfORTELIONは、シェルベンチャーに買収された独バッテリーパッカーのSonnenに家庭用蓄電池として恐らく供給し続けているはず。
一方、出自が異なり素材も硫化物系の日立造船は特殊用途向けに展開ということで、量産ながらも顧客の仕様に合わせてカスタマイズする必要が有りそう。
そろそろ「全固体」というタームだけが一人歩きしていた状況から、スペック比較や用途展開先といった点で個別企業の戦略が見えてきそうですね。個人的に一番気になるのは量産プロセス。これだ!という電池レシピが決まっていないので、製造装置は長く使い続けたいところ。
その点では蓄電池から上流にシフトした競争領域で、電解質が全固体で無くても使えてバッテリーの容量を増やせるシリコンのナノ粉末を提供するSila Nanotechnologiesの動向が気になります。
(参考)https://newspicks.com/news/3318449?ref=user_2415661TDKや日立造船は、全固体電池を従来から量産に向けて手掛けてきた。
TDKは2017年時点では2018年春に量産予定(①)だったが、本記事を読むと少しずれこんでいる印象。日立造船は2018年時点で2019年度投入予定(②)。もちろん村田も参戦している(③)。
いわゆる電池的な使い方だけでなく、基板に直接載せることも含めて期待(④)。
①https://newspicks.com/news/2642511
②https://newspicks.com/news/3217570
③https://newspicks.com/news/2643132
④https://newspicks.com/news/3725952?「目前」は言い過ぎでは?
少なくともエネルギー密度とコストについてはまだまだこれからでしょう。
現状はまだスーパーキャパシタの代用品レベルかと思います。