【検証】ファーウェイは、アップルを超えたのか
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以前のコメントを一部追加して、再掲載します。
この業界に長くいるので、ファーウェイが世界No.1になると感じたのは、3年前。P9を発売し、Leicaと共同開発した二眼カメラが明確な差別化になり、一気に他社に追いついた印象を受けました。それだけに留まらず、その差別化を出し惜しみせず、honor8のような若者をターゲットとしている機種にも搭載してきたからです。次の年には、エントリー機種も二眼化し、二眼化による差別化戦略を一気に進め、No.1になるという予想は確信に変わりました。
デザインも良く、実際に使ってみると、本当に品質が良い。そして、研究開発費に膨大な費用が投じられており、昨年末発売されたMate 20では、機能面で、競合から頭一つ抜けた印象があり、さらに、最近発表されたMate XやP30 Proでも頭二つ抜きん出たことを印象づけました。差がどんどん広がっているのです。ニュース記事によると、Appleも三眼を出すようですが、1年半遅れておりますし、ペリスコープによる望遠も噂がないところをみると、まだ先でしょう。ディスプレイ内蔵式指紋センサーも遅れていますね。5G対応は時期も見えていません。
技術のロードマップの延長線上では、iPhoneがHuaweiに追いつくことは、もう無理でしょうし、そこの勝負からAppleは降りているように思います。
これを覆すには、全く技術のロードマップにないゲームチェンジャーを出すしかないのですが、Tim Cockにそれができるのか、ちょっと期待できそうもありませんね。毎年9月のAppleの発表を楽しみにしていた頃が懐かしいです。今では、生中継を見ることもなくなり、翌日の予想問題との答え合わせの記事を見るだけになりました。消費者、特に日本の消費者の中にある、Appleへのあこがれも、徐々に薄れていくでしょう。個人的にはAppleの大ファンで、Macbook、iPad、iPad Pro、iPhone 3台を日常的に使っている。
Appleの洗練されたUIに比べて、AndroidのUIは美しくない。ヌルッとしたApple製品特有の気持ちよさは、麻薬のように簡単には抜け出せない。
と思ってた。けれど、LEICA 3レンズカメラが気になって、安い一眼レフカメラを買うよりは良いという声も聞き、ここ1年ぐらいはHuawei P20 Proを買って、併用していた。
UIの美しさや操作性の気持ちよさは、やっぱりApple製品には到底叶わない。足元にも及ばない。けれど、Huaweiの機能性の高さは日常的に使えば使うほど、便利だった。
iPhone XS Maxを買って手にした時に、これまで新しいApple製品を手にした時のような驚きや興奮があまり得られないことに気づいた。せっかく新しいiPhoneを手にしたにも関わらず、触っている時間はHuawei P20 Proのが長いことにも。
多分ボクは、スティーブ・ジョブズの作品が好きだったんだと思う。彼の気狂いじみた細部までのこだわりが詰まった作品が。「Think different」。彼の作品を手にとれば、世界は変えられると信じることができた。
今のApple製品は、彼の作品ではない。ただの製品だ。それを手にとっても心は動かない。世界が変えられるとは感じられないのだ。
そうなると、スマートフォンに求めるのはファンクションだ。機能や価格で劣るiPhoneをわざわざ使う理由はない。Huaweiの方が高性能なのだから。
きっとボクは、Huawei P30 Proを買うことだろう。きっと惰性で新しいiPhoneも買い続けるだろうけど、初めてiPhoneを手にしたときから、新しいiPhoneを手にとるたびに感じた高揚感は、もう感じることはないんだろうな、と少し寂しくなる。新製品発表イベントでのファーウェイ幹部のプレゼンはとにかく超強気。他社ディスりも厭わない勢いですが、今年発表された端末はいずれも、テクノロジーだけでいえばiPhoneを周回遅れにしたスペックが備わっています。
とはいえ、日本人はiPhone大好き。さらに今回のアップルの新サービス発表のメッセージは「今持っているiPhoneでいろんなサービスを楽しんでね」というものでしたから、もはやハードで真っ向勝負という感じでもなくなっています。ファンにとっては皮肉な形でのナンバーワン端末なのです。