タイ総選挙、24日に投票 軍事政権から5年ぶり民政移管へ
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今回は、政党の構図が従来と少し変わっていることもあり、読みにくい選挙です。
まず、クー・デタで権力を握った国軍とタクシン派の対立という構図は変わりません。今回違うのは、国軍が自ら新党「国民国家の力党」をつくって大々的に選挙に出てきていることです。主な勢力は4つ、
1.国民国家の力党:国軍主体ですが、単独過半数は難しいです。
2.タイ貢献党:タクシン派。北部で圧倒的な支持基盤があり、これまでの選挙では単独過半数をとってきました。ただし今回はタクシン元首相と妹のインラック元首相は国外に逃れています。
3.民主党:伝統的には南部に基盤をもつ老舗政党です。国軍と組むこともあり、今回も選挙後は国民国家の力党と連立する可能性があります。
4.未来党:新党。都市部や若年層を中心に、長年の国軍とタクシン派のゴタゴタに愛想をつかした有権者の支持を集めていると見られています。ただし、経済成長を背景に新富裕層によって設立されたという背景は、国軍や民主党のような王室に近い既存エリートよりも、タクシン派と組みやすいのではないか、という見方もあります。