[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続落した。前日の米国株が上昇。為替も111円台で安定的に推移していたこともあり、朝方は幅広い業種で買いが先行した。上げ幅は一時200円を超えたものの、直近高値水準である2万1500円台では利益確定売りが出て上値が重くなった。上海総合指数<.SSEC>が安寄り後、下落率を1%超に拡大すると日経平均も伸び悩んだ。直近上昇銘柄に利益確定売りが出たほか、信用買い残の多い銘柄に整理売りの動きもみられ、小幅ながら安値引けとなった。

TOPIXは0.24%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1866億円だった。セクター別では、石油・石炭、パルプ・紙、水産・農林、証券などが値上がり率上位に入った。半面、化学工業、繊維、その他製品などが値下がりした。市場では「米国株高や為替の落ち着きが支えになっているものの、来期は半導体中心に弱いガイダンスが予想される。日経平均の戻り継続には懐疑的にならざるを得ない」(東海東京証券・機関投資家営業部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984.T>が反発した。米紙が13日、同社を含むコンソーシアムが、米配車大手ウーバー・テクノロジーズ<UBER.UL>の自動運転部門に10億ドル出資する方向で最終的な協議を行っていると伝え、材料視された。半面、サムコ<6387.T>は急反落。13日に発表した2019年7月期単体業績予想の下方修正を嫌気した。電子部品メーカーの設備投資意欲が一時的に低下したことにより、半導体電子部品製造装置の受注が伸び悩んだ。

東証1部の騰落数は、値上がり783銘柄に対し、値下がりが1257銘柄、変わらずが94銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21287.02 -3.22

寄り付き    21474.58

安値/高値   21287.02─21522.75

TOPIX<.TOPX>

終値       1588.29 -3.78

寄り付き     1603.32

安値/高値    1588.29─1606.37

東証出来高(万株) 113232

東証売買代金(億円) 21866.45