小学校プログラミング必修化の知られざる意義
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小学校プログラミング教育を全国で普及している立場です。
(NPO法人みんなのコードと言いまして、弊社代表は有識者を拝命しております。)
とても分かりやすい記事です!補足情報を伝えさせてください><
記事内の「算数の多角形を、プログラミングを使って作図させてみるとか、いくつかの指導案は公開されています」では、みんなのコードCTOが一人でごりごり開発している学校の授業で使えるオンライン教材「プログル」があり、指導案もダウンロードできるようにしてあります:)
https://proguru.jp/course/turtle/#/
ちなみに
・レゴは高くて買えない学校が多い(予算をプール工事とかに使っちゃう)
・Scratchはバージョンアップし、学校のIEのパソコンでは起動しなくなった
(ちなみに、本日文科省から授業に用いるプログラミング教材が動作する適切なブラウザ環境をご用意くださいとアナウンスがありました
https://miraino-manabi.jp/content/388 )
そして、女子が少ない事に対しては、副業として女子中高生向けにアプリコンテスト世界大会を実施しています。
https://technovationchallenge.org/
たしかに、学校の先生は大変です。ICT機材もないし、プログラミング教育なんてやったことないし、英語も必修化になるし、てんやわんやです。
ですが、学校の先生って、習字もプールも国語も算数も入門を教えるのはとても上手です。
さらに、学校の先生がやる意義として、クラスの子どもたち30人前後をみているところです。
ここでICT支援員や他の人が単発でプログラミング教育をやったときに、いつもは引っ込み思案な子どもがプログラミング教育は輝くんですよね。
そんなときにクラスをいつも見ていない人は気づかなかったりするんですが、担任の先生であればすごい褒めてあげたりケアリングできるんです。
そういう意味でも学校の先生がプログラミング教育をする意義はあると思っています。私は講演でよく2020年からの小学校でのプログラミング教育必修化をサッカーに例えて話をします。
ある国で国力を高めるためにサッカーを必修化するこになった。しかし、現場の多忙化や実現可能性を考慮して、
①サッカーを必ずしもプレーしなくていい。
②サッカーボールを使わなくてもいいい。
③サッカーという教科は新設しないので、算国理社など既存教科で教えてほしい。
という方針にした。
この話なら「だったら、サッカーやろうよ苦笑」って誰もが思うわけですが、起こっているのは同じことです。プログラミング必修化とは言うけれど、プログラミング思考力が身につけば、
①プログラミングを必ずやらなくていい。
②パソコンやタブレットなどを使わなくてもいいい。
③プログラミングという教科は新設しないので、算国理社など既存教科で教えてほしい。しかも、既存教科の単元の狙いを達成する形で。
という方針にしたわけです。
これは教育政策上の協議の結果であり、何もしないよりはずっと良い前進ではあるものの、現場の先生にとっては、非常に難しい特殊な授業の実現を求められているということになります。今後現場の混乱や苦悩が多く見られると思いますし、それ以上に実現しない(政策の無視)も起こりうると思います。
私個人としては、文科省がプログラミング教育の手引き第二版から事例を多く掲載したC区分「各学校の裁量により実施するもの(教育課程内で)」の中で「総合的な学習の時間」を使って、子どもたちが楽しいと思えるプログラミング体験を届けることを最優先すべきだと考えています。
無理な形でプログラミング思考力を教えることは教員のみならず、児童・生徒にとっても良い結果にはなりません。プログラミング嫌いを量産する必修化とならないよう、プログラミングを好きになる授業の実現を切にお願いしたいと思っています。関係者の皆様、よろしくお願いいたします。私もがんばります。数学者?の立場で言いますと、
小学生から?
情報機器が何にもないのに?
小学校の先生が?
文科省がやる気ないのに(”各学校の創意工夫によって”。こういうの言うときはやる気ないのです。)?
私も情報の免許持ってるので、高校で情報教えてましたけど、専門でないので中々大変でした。免許持ってても、しんどいのが情報なんですね。何故って、機械使うからですよ。機械の使い方から、マニュアル見ながら勉強しなきゃならない。これしんどいですよ。専門でないのに、理科の実験やるのといしょなわけです。
小学校の先生大変です。なりてないのわかります。
文科省は本当、無責任。