インドネシア、ライオンエアのB-737MAX墜落事故の原因
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これは重要でした.昨年10月に737MAX8が墜落したライオンエアーのフライトデータレコーダの時間履歴が出ている.
まず図の訂正から.「機首のピッチ角(迎え角)」とあるが,「ピッチ角」は「迎え角」と異なります.ここは単純に「ピッチ角」(水平面から機首の上向きの角度).「迎え角」とは空気の流れに対する機種の角度.
明らかにおかしいのは,左右の迎角センサーの値.左が大きすぎる.右に比べて20度近いオフセットがある.離陸滑走前からそのような状態になっている.パイロットは気が付かなかったのか?一般にピッチ角は計器に表示されますが,迎角は表示されない.だから飛んでみて初めて気が付くのか.
迎角の計測は,コックピット下に小さな翼が突き出ていて,これが空気の流れを受けて角度を変える(風見鶏みたいに).その角度を読み取っている.左側の値を使っていたならば,明らかに失速域に入っている.迎角は10度もとれば失速します.フライトコンピュータはパイロットに失速を警告するため,操縦桿をシェイク(振動)させる.そして,水平安定板(水平尾翼)の向きを下に変化させ,頭を強制的に下げようとする.パイロットはピッチ角がマイナス(機首が下に向く)になったので,びっくりしたはず.操縦を力いっぱいに引く.操縦桿に大きな力をかけると自動操縦が解除されることもある.しかし,この迎角のプロテクションはそれでは解除されないようになっている.操縦桿を引くと,水平尾翼の後縁についている昇降舵が上がり,機首を上に向けようとする.
機体は,失速していると勘違いして機首を下げようとする自動制御と,機首を上げようとするパイロットが対立.自動操縦が操作する水平安定板の方が面積が大きく,効きが強いので,下向きの力が勝り,墜落.
エチオピア航空の事故が昨日あった.
https://newspicks.com/news/3733743?ref=user_2112738
同じ原因かもしれない.
中国で737MAXが飛行停止か.
https://newspicks.com/news/3735004?ref=user_2112738
事態は急転.