挑戦しなければ、変化は訪れない。ただし、挑戦は壮大なものである必要はない。実際、長期的に最も大きな変化をもたらし得るのは、日々の小さな挑戦だ。
 どこから始めていいのかわからない人は、これから紹介する挑戦の1つ、あるいはすべてを試してみるとよいだろう。

1. 日常的な作業をする

チャンスを前に興奮しているときや、すべきことがたくさんあるときに、低速ギアに切り替えるのは難しい場合がある。それでも、「自分は毎晩皿洗いをしている」と発言したビル・ゲイツに学んで皿洗いをしたり、洗濯物を畳んだり、毛糸をボール状に巻いたりしてみよう。
意思決定や批判的思考をつかさどる脳の部位を時折シフトダウンさせると、空想や創造性に関わる脳の部位を活性化させる余裕が生まれるのだ。

2. 進歩をチェックする

目標に対する説明責任を自分に課さなければ、成り行き任せになってしまいがちだ。
一日の終わりに、目標に対する進行状況を評価しよう。目標を達成できなかった場合は、遅延の原因を究明し、同じことを繰り返さないためにできることを考え、再び取り組もう。
進歩のチェックには、自分がどれくらい成長したか、回復したか、良い方向に変化したかを認識することも含まれうる。また、家計についても、ぜひ管理追跡したほうがいい。

3. あなたが恐れている「小さなこと」を実行する

これは第32代米国大統領夫人エレノア・ルーズベルトのおすすめで、たとえ完全に安心できない状況でも、前進してみようという意味だ。
地下室のクモの巣に立ち向かうことでもいいし、地下鉄でよく会う人に思い切って挨拶することでもいい。こうした小さなことは、たいした問題でないとわかっていくことで、全体的な自信が高まるだろう。

4. 不要なときはスクリーンをオフにする

テクノロジー断ちを誓う必要はないが、デバイスにコントロールされるのではなく、デバイスをコントロールする側になるべきだ。
何か重要なことに取り組んでいるときは、通知をまとめて対応できる時間がとれるまで、スマートフォンなどのデバイスはオフにしておこう。そうすれば、通知音が鳴るたびに対応する必要がなくなる。気を取られることなく、目の前の仕事に集中できる。
現実世界で誰かと会話する機会を得たときも、デバイスをオンにしたいという衝動に負けてはならない。

5. 何かを捨てる

近藤麻理恵を完璧に真似る必要はないが、使い道のないものを捨てたり、リサイクルしたり、寄付したりすることを考えてみよう。
まずは財布を軽くする、ファイルを削除する、不要なレシートを捨てる、着ないTシャツを手放すといったことから始めるといい。あふれかえっていたものが減ると、自分らしく生きる余裕ができる。心配ごとも減るし、面倒を見なければならないものも減る。

6. 良いことをする

親切は、他者の助けになるだけではない。世界に良い影響を与えることは本当に可能なのだ、ということを思い出させてくれる。目的意識や自尊心を持つためにはとても重要なことだ。

7. 誰かに連絡する、誰かとつながる

母親や旧友に電話してもいい。尊敬する起業家に宛てた電子メールやツイートを送信してもいい。列に並んでいるとき、見知らぬ誰かに話しかけてもいい。
人との交流は、心身の健康を高め、チャンスをもたらし、仕事に没頭しすぎることを防いでくれる。

8. 嘘を受け入れない

たとえ真実が受け入れがたいものであったとしても、真実の価値は存在し続ける。真実は、人々があなたを信頼する理由になるものでもある。可能な限り誠意を持って、ありのままを伝えよう。
このチャレンジが予想以上に難しくても、驚いてはいけない。真実を維持するには、あなたが抱える不安や恐怖のすべてと向き合うことが必要だからだ。

9. 学ぶ

知っていることが多いほど、応用できることも多くなる。そして世界の理解が深まれば、世界を変えられる可能性もある。
教育分野のポッドキャストを聞いたり、Youtubeで面白い教育動画を見たり、家庭のスマートスピーカーからクールな知識を伝授してもらったり、午後に博物館で過ごしたりしてみよう。また、ラクな道を選ぶより、実際に手を動かしたほうがいい。

10. 前向きな言葉に置き換える

反射的に不平を漏らすことをやめ、目の前にあるものの良い面を見つけよう。
たとえば「今日はジョーと連絡を取ることができなかった」と言う代わりに、「ジョーに明確なメッセージを残したから、明日また連絡すればいい」と言ってはどうだろう。
積極的に良い面を探していれば、脳が簡単に見つけてくれるようになる。

11.「これからする」ではなく「今している」「もうしている」と言う

もちろん、いつでもすぐ仕事を始められるわけではない。また、明確なビジョンを持つことや未来に目を向けることには、間違いなく価値がある。
それでも、使う言葉を少し変えるだけで、先送りすることなく、すぐ行動を起こそうという気になるものだ。また、目的に向かってすでに達成したことに目を向けるのは、気分がよくなることだ。
たとえば「明日、彼女に会う」と言う代わりに、「今、彼女に電話して、会う時間を決めている」「もうカレンダーに彼女の名前を入れた」と言ってみてはどうだろう。

12. 体を動かす

エレベーターではなく階段を選ぶことでもいいし、本気でキックボクシングに取り組んでもいい。運動すれば、機敏さと健康を維持することができるし、好きなことを何でも行動できるようになる。ストレス解消や活力の向上、気分の高揚にもつながる。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Wanda Thibodeaux/Copywriter, TakingDictation.com、翻訳:米井香織/ガリレオ、写真:allanswart/iStock)
©2019 Mansueto Ventures LLC; Distributed by Tribune Content Agency, LLC
This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.