(4)日揮「モジュール」に活路
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現地工事はスティックビルド(現地で組み上げる通常のやり方)と、モジュール化と2種に大別できます。
個人的には、モジュール工場を自体はその効果が高いところとそうでない所があるかと。
いろんな目線がありますが、例えば「建設国」という観点から言えば、賃金が高くまたビザの関係で外から労働者を入れられない北米、冬季の工事ができないロシアや東欧諸国の沿岸地帯、これらは費用対効果が高い。ヤマルLNGなんて最たる例です。
一方で、賃金が高くない東南アジアや、労働者を外から連れてきやすい中東、大陸の内陸部にあるプラントは費用対効果が低いと言えます。
「エリア」という観点から言えば、当然配管や機器が密集しているプロセスエリアをモジュール化した方が効率的。逆に密度が低いエリアは費用対効果が悪くペイしない。なので、率を掲げることはそれ程意味があるとは思いませんね。
モジュール化自体もモジュールショップの繁忙度合いでスケジュール変わってしまいますが、中国企業と提携している日揮は優先して作業をしてくれるように調整できるはず。このへんは先見の明がありますね。記事では中国以外の東南アジアにもモジュール化工程を発注するような旨が書いてありましたが(台湾かベトナムか)、恐らく中国との関係が悪くなった時のリスクヘッジとしてでしょう。このへんも賢いなぁと感じます。
https://newspicks.com/news/2990625千代化も東洋エンジも厳しいなかで、業界トップの日揮の記事。
モジュール化で下げられるリスクも増えるリスクもあることが伺える記事。工場での生産・進捗管理と、プロジェクトの現場での生産・進捗管理も、文化や国民性含めて色々違うのあろうなぁと感じる。