航空機エンジン整備 一部工程で無資格従業員が検査 IHI
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注目のコメント
立入検査時に発覚とのこと。
こういう立入検査って、「●日に行くから(ちゃんとしておいてね)」というような事前連絡があると思いますが、それでも無資格者が検査していたというのは、常態化していたか重視されてこなかったことの表れとみられかねません。ご存知の通り,航空機を運航するためには「耐空証明」が必要です.装備品の整備を行う場合においても,それによって安全性が損なわれてはいけません.航空法第17条および規則には,エンジン等の装備品についても国が検査して耐空性を認める「予備品証明」を出すことが定められています.ただし,国土交通大臣の認定を受けた「認定事業場」(航空法第20条)で「確認主任者」と呼ばれる有資格者が検査し,耐空性の基準に適合すると認めた場合,国の検査を全面的または一部省略できるようになっており,それによって予備品証明と同じ効力を持つ「装備品基準適合証」が発行されます.
IHI瑞穂工場では,エアラインから航空機用エンジンの整備を受託してます.エアバスA320向けのIAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)製V2500,プラット・アンド・ホイットニー製PW1100G-JM,エンブラエル向けのGE製CF34.
本日午前中のコメントを撤回いたします.製造ではなく,エンジン整備に関するニュースであり,その点を勘違いしていました.申し訳ありません.再度,コメントしました.
【補足】
考えすぎだろうと思いますが,本事象の最悪は海外へ波及です.当然ですが,すでに海外ニュースにもなっている.IHIは787向けGE社製エンジン等の国際的なプロジェクト(開発製造)にも関わっている.また,日本が大丈夫といっても,ANA,JALの国際路線の相手国で...この手のニュースを見て、安全安心神話はどこにと思う一方、その資格にどれほどの実際的な意味があるのか、とかわかっていたはずなのにそうした行為に至ったのはなぜかとかが気になるんですよね。
不正は不正ですが、その原因を見ることで、例えばルール側の課題が見つかるかもと思います。