在宅医療の患者、18万人に 最多更新、17年調査
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入院医療から外来医療へ、外来医療から在宅医療へという流れは、医療費を抑制し、社会のニーズ、ひいては個人のニーズに沿うために、あるべき潮流だと考えます。
一方で、この動きは、あくまで政府の誘導により「お金になる」ために医師が流れたという側面もあり、在宅医療に必要なスキルセットを身につけた医師が増えたことを背景にしているわけでは必ずしもない、ということは見逃せません。
特定の領域の専門医が突然在宅医療に流れたケースも多く、現場の医療の質には必ずバラツキがあるはずですが、残念ながらそれを監視する仕組みもありません。
今後は在宅医療の質を評価する仕組みづくりや、ニーズに合わせた在宅医療の専門家の育成をともに進めなければ、かえって「弊害」が増えてしまう恐れもあります。私は1月に父を自宅で看取りました。
正確には、私と父は一緒に住んでいませんでした。道路を挟んですぐ近くだったので、訪問看護と往診、介護保険でヘルパーさんを頼み、私は父の家に泊まり込むことなくやりくり出来ました。
父が自分の意向をはっきり言ってくれたことで、自宅で看取ることが出来て本当に良かったと思っていますが、この数字を見るとまだまだ少数だったんだと改めて感じました。
父は、ギリギリまで自宅で、末期ガンの痛みがどうしようもなくなったら緩和ケア病院に入ると決めていましたが、結局、痛みはまだまだ薬で止められている間に、寝ている間に苦しむこともなく亡くなりました。普通に父と会話をしながらちょっとだけ介護を手伝い、父と最後の時を二人きりで過ごせたことは本当に良かったと思っています。
私の場合、父が入院していた大学病院のサポートと地域連携センターの看護師さんのおかげで実現出来ました。私と同じように家族が一人でもなんとかなるということを広く皆さんに知ってもらいたいと思います。