【南米発】監獄生まれの高級ファッション「カルセル」の挑戦

2019/3/2

メイド・イン・刑務所

ここは、アンデス山脈に囲まれた緑豊かな谷間。
2カ所に設置されたセキュリティゲートと高いフェンスと鉄条網の向こう側、厳重なボディチェックを受けた後に立ち入りが許される場所で、13人の女性が仕事に励んでいる。
彼女たちが織り、編み上げていくのはアルパカ素材の高級ニットや、肌ざわりのいいパイル地のタートルネックセーター、しなやかで柔らかいスウェットパンツなど。
遠く離れたどこかの国で、自分たちとはかけ離れた生活を送る、リッチな消費者のための衣服だ。
(Angela Ponce/The New York Times)