【解説】フェイスブックも参戦。「仮想通貨戦争」最前線

2019/3/3

大手ネット企業が続々参入

デジタル通貨をメジャーな存在に押し上げる──仮想通貨のスタートアップが諦めかけたそんな夢を、いま、メッセージングサービスの大手各社がかなえようとしている。
仮想通貨を計画中だと言われるインターネット企業は、フェイスブック、テレグラム、シグナルなど。
これらの企業では、ペイパルやベンモーのように、ユーザー同士が国境を越えて送金できるシステムを構築中だ。いずれも1年以内の公開が予想されている。
なかでも最も期待されるのが、フェイスブックで秘密裏に進行中のプロジェクトだ。
5人の匿名関係者によると、同社の傘下にある「ウォッツアップ」のプラットフォームを利用して、ユーザーが友人や家族に即時送金できるコインが開発中だという。
フェイスブックはすでに仮想通貨交換業者と交渉を重ねており、コインを売り出す算段を整えているという証言もある。
(Jim Wilson/The New York Times)