【3分解説】楽天が頼った、中国JDドットコムのスマート物流力

2019/2/22
中国の巨人アリババの背中を追う最大のライバル、中国JDドットコムが日本で組んだ相手は、あの楽天だった。
2月21日、ネット通販(EC)国内大手の楽天と、中国のECサイト「JD.com」を運営する京東(ジンドン)集団は、ドローンや配送ロボットを使った無人配送サービスで提携すると発表した。
(撮影:冨岡 久美子)
楽天は、JDが自社開発するドローンや配送ロボットを購入しつつ、ソフトウエアや日本語対応など運用面を自前でこなすことで、日本国内での無人配送サービスの開発を進める。
JDが運営する「JD.com」といえば、EC取引額にして実に22兆円(2017年)を誇る。中国ではアリババに次ぐ、ECの“ジャイアント企業”だ。
「2021年にはアリババを抜いて、中国ナンバーワンのB2Cプラットフォームになる」──。そう劉強東CEOが公言するほどの鼻息の荒さだ。
楽天がそんなJDに頼ったのは、何も鼻息が荒いからというだけではない。世界トップをひた走る、JDの「スマート物流力」に尽きる。
楽天がJDと組んだ理由に迫るべく、日本では断片的にしかあまり語られることのない、JDの物流「4つの武器」を3分で紹介していこう。