【超入門】「アップルショック」で、沈む企業、生き残る企業

2019/2/15
今期の黒字化は困難ーー。
バレンタインデーの2月14日、液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイ(JDI)が発表した業績見込みは、「苦いもの」となった。今期、5期連続の最終赤字になることはもはや避けられず、今や、中国企業からの支援を模索しているほどだ。
その一番の理由は、iPhoneの販売不振だ。
「今の顧客は、以前と比べて(買い替えをせずに)古いiPhoneを長く保有するようになっている。それにマクロ経済の要因が重なり、iPhoneの売上高は15%落ちた」
1月29日、アップルのティム・クックCEOは、iPhone不振の現状をこう説明した。特に中華圏での需要が大きく落ち込み、売上高は中華圏だけで48億ドル(約5000億円)落ち込み、日本でも補助金の減少も響き、停滞した。
(写真:AFP/アフロ)
この影響をまともに食らったのが、アップル向けの液晶をビジネスの柱としてきたJDIだったのだ。