【落合陽一×正能茉優×端羽英子】働く女性をアップデートせよ

2019/2/8
2月6日のWEEKLY OCHIAIは「働く女性のアップデート」。ハピキラFACTORY代表の正能茉優さん、ビザスク代表の端羽英子さん、プロアナの奥井奈々さんをゲストにお迎えし、働く女性を取り巻く環境と課題を議論しました。
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ソーシャルプレッシャーとの戦い

男女雇用機会均等法の施工から約30年。
働く女性をめぐる状況が急速に変化する中、今、女性が感じている問題意識とは──。
この日の「UPDATE MEETING」は、3名のゲストをお迎えし、NP女性ユーザー50名とともに、働く女性を取り巻く環境と課題を議論した。
<ゲスト一覧(順不同、敬称略)>
正能茉優(ハピキラFACTORY代表取締役)
端羽英子(ビザスク代表取締役社長)
奥井奈々(プロアナ)

子育てを自分ごとにしすぎ

端羽 当たり前のように「子どもが熱出したので帰ります」って女性陣がいうと、あれ、君の旦那は何してるのと言いたくなる時はあって。
やっぱり働くのは男女同じだと思うのであれば、家庭の中でそういう会話はしてほしい。
男性も女性も、そんなに働き過ぎない世の中が一番良いじゃないですか。
一方で、子育てを全て自分ごとだと思ってしまう女性は多過ぎやしないか、とは思う。
端羽英子(はしば・えいこ)。ビザスク代表取締役社長。東京大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックスにて投資銀行業務に従事。日本ロレアルでは予算立案及び管理を経験し、MITでMBAを取得。ユニゾン・キャピタルでプライベート・エクイティ投資に5年間携わった後、ビザスクを起業。
──いい感じに手抜けって言ってますよね。
端羽 そう。全然料理とかしないもん。
──しっかりやらなきゃいけないって思っちゃうのは、何でなんですかね。
端羽 ソーシャルプレッシャーですよね。
落合 SMAPっぽいパパとかね。マイホームパパで、たまにスポーツやってて、料理が上手い人みたいな。あんなんねぇーよとか思いつつ、でも女子版もあるじゃないですか。
端羽 良いママね、キャラ弁作ってね。

「キラキラ」を切り出すメディア

落合 キャラ弁の活動は良いと思うんです、めっちゃ面白いから。
ただ、それを理想像としてマスメディアが放送しまくると、いつの間にか社会にその考え方が実装されますよね。良くないと思う。
落合陽一(おちあい・よういち)。1987年東京都生まれ。筑波大学准教授・学長補佐 デジタルネイチャーグループ主宰。ピクシーダストテクノロジーズ代表取締役。
──自由な考え方の人が何で少ないんですか。
端羽 料理ほとんどしないんですけど、取材で出来た記事は「朝ごはんだけは作ります」。慮られて、ちょっとマイルドになった私が出てくる。
あるべき母親像みたいなのがあって、悪いところはカットされ、世の中で受け入れられるところが残って、キラキラして出ていく。

オンナの敵はオンナ

──女は女を敵視しやすいというジレンマがある女性上司の女性部下への厳しい態度。
正能 自分達が働きながら子どもを育てたり、家のことをしてきたという自負がある。
「何で私の時代はこうだったのに君たちは」と同じ性だからこそ、被せて陥りやすい。
正能茉優(しょうのう・まゆ)。ハピキラFACTORY代表取締役。2010年、慶應義塾大学総合政策学部入学。地方の魅力的な商材を女性・若者目線でプロデュース・販売するハピキラFACTORYを2013年に創業。2016年経済産業省「兼業副業委員会」最年少委員に。慶應義塾大学大学院特任助教としても活動する。
──世代で少し分断してますよね。
正能 それぞれの世代に役割がある。
均等法世代はマッチョにゴリゴリ頑張ります、男の人と同じように成果を出すという世代。
その人達が切り開いてくれた、女性が働くってありだよねという世界観に守られて、私たちは自由に働きたいと言っている。
合わないんだけど、尊敬の気持ちは持たなきゃいけないなと意識的に思ってます。

12年ずつで変わる世代

──均等法世代と下に何世代あるんですか?
落合 12年ずつで割ってくなら、均等法世代、その後Wiondows95世代、iPhoneが出た世代、今みたいな。
端羽 アラフィフ、アラフォー、アラサー。
──正能さん、それぞれの特徴は?
正能 Windows95世代は、マッチョの世界が当たり前で、そこに対して特に違和感はなかった。
今の人みたいに、自由に働きたいとか副業させろって事が無かった。
だから、マッチョフォロワー世代。
正能 iPhone世代は、マッチョ世代とかマッチョフォロワー世代が仕事にガッと働いた結果として、何か大切なものを失ってきたのではないかを気づき始めた世代。
じゃあ、私は人生とか過程を大事にしようと思って、自分自身をコンテンツにして売り物にする。私が売り物世代。
今はバランス世代。その下には延命治療世代がいるという正能さん。鋭い分析は番組本編にて。

今の時代の井戸端会議

ファーストキャリアの選び方が大切。
仕事と家庭と美貌を全て手に入れるべき?
NP女性ユーザーの様々な問題意識から、白熱した議論とアップデート策が展開される。
「社会的に意義があるなと思いました。」
落合さんが社会的意義があると総括した議論の全貌は、ぜひ本編にてご覧ください。
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次回は「お金をアップデートせよ」

2月13日は、マネーフォワード代表取締役社長の辻庸介さんをお迎えします。
テーマは「お金」。
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<執筆:潘嘉敏、デザイン:片山亜弥、潘嘉敏>