伝説のアップルCM『1984』の絵コンテが公開。ジョブズは「素晴らしい」と激賞
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注目のコメント
素晴らしい。
1984年、ブレードランナー(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)、アップルコンピュータ。この3点を結ぶ三角形はとても純粋さを感じる。imperfectであること、感覚的であること、ユートピアに疑問を抱き破壊すること。古の西洋の建造物や絵画はどれも完璧であり完全なもので、人々はそれに対して権威や凄みや人間の無限の可能性を感じていた。だがコンピュータができた今、完璧であり完全なものを目指すのは、人間自身が己の存在を否定することに他ならない。
なぜならば、コンピュータにできることや、コンピュータの方が優れていることに、人間は叶わない。不完全な人間だからこそできることは、純粋さを持って自己を表現すること。1984年の結論のようにもしかしたら飲み込まれてしまうのかもしれないし、この先の未来全体から見たらちっぽけな闘いになるかもしれないけれど。それでもビッグブラザーに対して、自分たちが未来を変えてみせるとアップルは宣言した。(かっこいい...)AppleのCMで印象に残っているのは日本ではラーメンズが演じた擬人化CMシリーズ。
https://iphone-mania.jp/news-147788/
「比較広告」は往々にして下品になりがち。でも、ラーメンズのシリーズは笑いが下品さをオブラートに包む感じ。
Windowsユーザーも「おいおい!」と言いながら笑ってました(本心は不明ですが)。
他方、「1984」はIBMを敵と仕立てての「人類のあり方」を問うもの。若かりし頃、ヒッピー文化に心酔したジョブズの哲学が現れていますね。
GAFAの一角となったApple。かつてのIBMを上回るほど「ビッグブラザー」的ともいえます。
今や「倒される側」なのかも知れません。皮肉なものです。このCM、当時観ていたらすごいインパクトだったんだろうな。
個人的には「Think different 」の方が好きですが。
何度見ても鳥肌が立つ。
https://youtu.be/cFEarBzelBs