世界でも稀な日本の医療保険、支払う保険料「100万円」はまったく割に合わない
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保険を検討する際には、こうした視点は極めて大切です。加入しようとしている保険の保険料が総額で100万円となる見込みならば、果たして将来に歳をとった際、入院や手術で100万円以上の給付を受ける可能性がどれだけあるのかを考えるということ。
もっとも、がんの重粒子線治療や白内障のレーザー治療、特殊な疾患の遺伝子検査などで健康保険の適用になるとは限らない高度先進医療の技術を使うケースは費用負担が高額になる場合がありますので、それらも想定外としないで考えておく必要はあると思います。
民間の医療保険でなくても、例えば国民健康保険などの社会保険は介護保険料などと合わせれば世帯で “年間” の保険料が50万円を超えることも珍しくはなく、所得が多くなると年間で90万円を超えるケースもあります。その一方で、若い子育て世帯だと年間の医療費のうち健康保険でまかなわれるのはせいぜい20万円程度ということが多い。損得勘定からすると、若い世代はどう考えても保険料の負担、つまり医療のために「出ていくお金」のほうが多くなる事態から逃れられませんので、民間の医療保険に入ることで、こうした若い世代の負担を少しでも軽減できるしくみが考えられないものでしょうか。
生命保険料控除のうちの医療保険分の控除割合をもっと大きくして社会保険料控除並みにしたとしても、社会保険料と合わせて考えれば依然として負担感のほうが大きいのが実情ですので、民間の医療保険に加入している人は、国民健康保険等の社会保険の一部の給付を抑える代わりに保険料負担を軽減できるしくみなども考えられないものかと思います。将来の負担に備えるばかりでなく、今の負担を軽くできることも考えたいですものね。