Z世代が職場にやってくる。ハイテク製品に囲まれ、ネットに接続できるデバイスを駆使して「ハイパーコネクテッド」に育ってきた彼らは、これまでとは違った行動様式や常識、好みなどを職場に持ち込んでくるだろう。
1. ジェネレーションギャップが広がる
Z世代の77%が、自分の上司はX世代やベビーブーマー世代よりもミレニアルズ世代がいいと述べている。2017年にはその割合が67%で、そう思っている人は増えている。
Z世代が入社すれば、さまざまな世代のメンバーと働きながら彼らをマネージメントするという複雑さは増すばかりだ。ましてや、働く人たちの75%以上が「世代をまたいだチームのマネージメント」や「世代によって仕事に求める水準が異なること」を課題だと見なしているとなればなおさらのことだ。
企業は、世代に関する研修を優先的に行うべきだ。職場におけるジェネレーションギャップが拡大し続けることで、コミュニケーションやチームでの協力、仕事への関わり方などに悪影響が出ないようにすべきだろう。
2.仕事と私生活の「調和」を求める気持ちが高まる
働く若い世代の28%が、自分たちは頻繁に、あるいはつねに仕事で疲れ果てていると感じている。この数字は、上の世代と比べて7%高い。もう少し細かく言えば、ミレニアル世代では10人のうち7人が、仕事においてある程度以上の疲労を経験しているという。
仕事と私生活をうまく調和させられるように、Z世代に力を貸すことが非常に重要になるだろう。実際、疲れ果ててしまった従業員が病欠する可能性は、そうでない人よりも63%高く、離職率も3倍になる。
3. ハイタッチとハイテクを融合させる
Z世代の90%以上が、チームとして働く際には人間と関わる要素があってほしいと述べている。創造力に富んだ同僚とのみ仕事をする、あるいは同僚と新しいテクノロジーを使うといった要素のことだ。
いくらZ世代が完全にデジタル化されて育った初の世代だとはいえ、彼らも仕事には人間的要素を求めているのだ。事実、Z世代の72%が職場では対面でコミュニケーションを取りたいと考えている。
そして彼らにとって、職場においてもっとも重要なふたつの要素は「サポートしてくれるリーダー」と「人間関係の良さ」だという。
テクノロジーは必須だが、それだけでもダメらしい。当然あるものとして求められるテクノロジーを提供しつつ、彼らが渇望している人間的要素も与えよう。
4. 学習と成長のアプローチを進化させる
働くZ世代の76%が、現代の労働者に求められるスキルは、過去に必要とされていたスキルとは異なると考えている。
生まれた時点で、すでにGoogleが存在していた世代は、上の世代とはかなり違ったアプローチで問題解決や知識の共有に取り組む。Z世代の学習者のうち「完全に自主的で、独立した学習方法」のほうが好ましいとした人たちは43%に上っている。
5. 採用や企業ブランディングにおける動画の重要性が高まる
ある企業についてもっとよく知りたいというときに、Z世代が参照するプラットフォームは、まずはYouTube、そのあとにInstagram、Facebook、Snapchat、LinkedIn、Twitter、そしてGlassdoorが続くという。
ミレニアル世代の場合は求人検索方法として、まずはIndeedやMonsterといった求人情報サイトを見て、それから特定企業の採用サイトにアクセスするといったやり方を好んでいたが、Z世代が好むやり方はこれとは大きく異なる。
Z世代の優秀な人材に注目される「働きたい企業」としてのブランド力を高めたいと考えているのなら、YouTubeの活用は欠かせない。
6. フィードバックを頻繁にする
Z世代の60%が、上司からの確認の声かけは週に複数回あってほしいと思っている。さらにそのうちの40%が、上司と毎日、あるいは1日に複数回のコミュニケーションを取りたいと考えている。
フィードバックの頻度を高め、内容も充実させることで、離職率が下がる可能性がある。Z世代の3分の2(ミレニアル世代の場合は半数以下)が、少なくとも数週間に一度は上司からのフィードバックがないと仕事は続けられないとしている。
Z世代に対するフィードバックは、迅速に(理想は対象となる行動があってからできるだけ早く)、簡潔に(一文か、絵文字ひとつでも十分)、追跡できる方法で実施しよう。
7. ダイバーシティとインクルージョンの重要性が高まる
Z世代の63%が、もっとも大事なのは、多様なレベルの教育を受けた、さまざまに異なるスキルを持つ人たちと一緒に働くことだと述べている。さらに、異なる文化(民族や出身地)を持つ人たちがメンバーにいることが、チームにとって最重要の要素であると考えている人は、さらに20%多い。
ダイバーシティとインクルージョンは、企業の業績を高め、イノベーションを起こしやすくするだけでなく、次世代人材の採用や定着にも役に立つ。企業における多様性の高さが、そこで働くかどうかの決断に影響すると答えたZ世代は、77%に上るのだ。
また、多様性のある企業で働いているミレニアル世代の69%が、5年以上その会社で勤務し続けるつもりだと答えているのに対して、多様性のない企業の場合、同じ回答を選んだ人の割合は27%にとどまっている。
原文はこちら(英語)。
(執筆:Ryan Jenkins/Millennial and Generation Z speaker and generations expert、翻訳:半井明里/ガリレオ、写真:Rawpixel/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with HP.