【古坂大魔王】愛こそ、ピコ太郎が持つ最強の武器
そのピコ太郎の生み出したのが、プロデューサーの古坂大魔王氏。古坂氏はどのような発想でピコ太郎を世に輩出したのか。本日発売のNewsPicks Book『ピコ太郎のつくりかた』で余すことなく語られている。今回は、その内容の一部を抜粋してお届けする。
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何やってもいいから、1番になれと。
でも1番になったら2番目を引っ張れと言われた。
「まずは1番を倒せ。ただ、倒した後はちゃんと手を差し伸べろ。そうでないと、あんたの意見は通んねえよ。下から上にしゃべっても誰も聞いてくんないよ。
上から手を差し伸べていたら、いざというときにいろいろ聞いてくれるから。まず自分が勉強して、強くなって、上に上がる。そしてそこからやればいいから」
この感覚を幼少期に持てるかどうかが、その後の発達過程での振る舞いに大きく影響する気がします。
公立小学校でトップの成績を取って、そのまま私立中学などに入学してからも上位のパフォーマンスを出し続けたタイプの人は、このような性質の人が多いです。
圧倒的な実力を有しながら、他者への配慮やリスペクトが常にある、といった感じでしょうか。だからこそある程度どの領域でも成功できて、再現性が高い。
「ピコ太郎」というヒットに埋もれているように見えますが、古坂さんは複数のコンセプトでヒットを連発しています。その結果には上記のメンタリティがかなり寄与しているように思います。
早速、ご著書を読みました。
「ヒットするコンテンツには膨大な歴史がある。PPAPは1カ月くらいで作ったが、本当のことを言えば、芸歴年の長い時を経てこの世に誕生したのだ」
とあるとおり、この本を読むだけでは、ピコ太郎級のヒットを生み出すことはできません。
それでも、バズるための法則である「多面的、一極集中、スピーディ」など参考になることも多いはず。
「赤いクジラ」のエピソードに笑いながら、「愛こそ最強の法則」を理解するための本でした。
もうひとつ、言えること。
最後まで読まないと、「愛の法則」を理解することはできません。
コンテンツや表現を作ってる人なら痛いほど共感する本です。どんなにこだわって企んでもヒットするとは限らない。でもこだわって企まなければヒットなんてうまれない。そして最終的には人間と人間の愛がないと広がらない。
ピコ太郎の世界的ヒットに改めて、気付かされた!
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