人工知能にもルールが必要? フランスとカナダが計画する「AIに関する政府間パネル」設立の思惑
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注目のコメント
日本政府も以前から「人間中心のAI社会原則」を検討しています。
https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/humanai/index.html
G7やOECD等で日本のプレゼンスを示すことも目的です。内容的にはどの国もそれほど違いはありません。
・AI判断による人権差別
・自律殺傷兵器
・政府やIT超大企業による監視社会
あたりが重大な懸念事項です。その他に、自動運転やロボットによる死傷事故や、SNS上の政治的誘導やフェイクニュースなどもあります。これは早急な法整備が必要でしょう。
さらに、ルールでは縛りにくい話として、AIによる自動化が経済格差を拡大する懸念があります。すでに先進国ではIT化とグローバル資本主義によって、中間層が減少して二極化が進み始めています。AIはそれを加速すると考えられており、放置すれば政治的不安定さにもつながりかねません。
問題は理念は賛同できても、実効性のある枠組みが見当たらないことです。特に、進んでいる米国と中国が合意する可能性は極めて低いでしょう。だから、AI開発で最先端を有するも米中の後塵を拝しているフランスとカナダが声を上げたという構図ではないでしょうか。叩くのを前提にしたりせず、中立的な立場でこういう議論が起きていくのは良いですね。中国の対極ヨーロッパ。日本はどこにポジション取るのでしょうか?短期的な決断だけはやめてほしいです。
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要はアクションを起こせるかどうかです。これから何が起こるか見守ることにしましょう倫理的観点からの規制は、遺伝子や再生医療同様に必要だと思いますが、雇用保護の観点からは不要でしょう。これ以上の歪みは要りません。
それよりも、紳士国家が規制で自らの首を締めているうちに、規制よりとりあえずやってみよう!の精神でやる中国や新興国が成功し、グローバルスタンダードになってしまうことを気にした方が良いですね。