報道の自由度ランキング、なぜ日本はG7で最下位なのか
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毎年話題になるこのランキングですが、これ自体政治的な偏向があるものだということは知っておいた方がいいと思います。
この発表をした国境なき記者団(Reporters Without Borders)なる組織自体、名前とは裏腹に、アメリカ国務省の外郭団体全米民主基金の支援を受けており(自身でもそのことは認めています)、決して中立的な団体でも、権力に距離を置く団体でもありません。
創設者のロベール・メナール氏は、元々は確かにジャーナリストでしたが、ルペン氏で有名なフランス国民戦線の候補として政界に進出し、現在はベジエの市長を務めています。
つまり元々かなり政治色が強い団体であって、その順位にはなにがしかの意図があると考えるべきです。
間違っても客観的に日本や外国を比較した中立なものだと考えない方がいいでしょう。
因みに世界的にはより信頼性のあるシンクタンク、フリーダムハウスの発表では日本の得点は96点で、アジア一位、政治的な報道については最高位のfreeとなっています。
もちろん、記者クラブ制度など明らかな癒着でありながら当のメディアが口を塞ぐ存在もあるのも事実です。
又閉鎖的な日本社会の特性から言って政府や行政への忖度だってないとは言えないでしょう。
どちらを信じるかは個々人次第ですが、大事なことは報道の自由ひとつ取っても、立場によっていくらでも見え方が違うということです。報道の自由度は、安倍政権以降順調に下がってきていますね。最近もNHKをクビになった記者の話もありましたし。やはり、この構造を生んでいるのは、記者クラブの存在だと思います。記者クラブに入れないと、情報をもらえないですし、都合の悪い記事を同じ新聞社でも出してしまうと、連帯責任で締め出されたりしていますから。情報をもらえなくなると困るので、自由度が下がるのは当たり前かと。
NPでもゴーン事件で、特捜に問題があることは、だいぶ知られてきたと思いますが、次は垂れ流しの記者クラブを問題にする段階だと思いますよ。ファクトチェックせずに、情報を垂れ流し、お咎めも無い訳ですから。
引用のところで気になるのは、「慰安婦問題や南京問題などの論争に取り組むジャーナリストに対して脅迫・いやがらせ」の部分ですね。事実無根の虚偽を真実だと言って、いやがらせをしてくる人たちも中にはいるので、そこは注意しないと。
<引用>日本について国境なき記者団は、「日本のメディアの自由は、安倍晋三が2012年に首相に再就任して以降、衰えてきている」と指摘。一方、日本の記者クラブについては、フリージャーナリストや外国人記者を選り好みしており、自己検閲を増大させていると批判しました。
また、日本政府はメディアに対する敵意を隠さず、ジャーナリストに対してハラスメント(いやがらせ)をしていると非難。さらに、SNS上のナショナリスト達は、政府に批判的な記者や、慰安婦問題や南京問題などの論争に取り組むジャーナリストに対して脅迫・いやがらせをしていると問題視しました。